2019.02.27

海上花列伝|第四十一回から第四十五回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第四十一回から第四十五回のあらすじをメモしておく。


第四十一回
繍閣を衝き悪語三画(小紅)を牽き
瑤觴(ようしょう)を佐(たす)け陳言四声を別つ

沈小紅は召使の阿珠と仲たがい。阿珠は小紅のもとを離れ,周双珠宅で働くことに。

朱淑人が恋わずらいにかかる。兄の朱藹人斉韻叟に相談。すると斉韻叟から一笠園で淑人を静養させるようにと勧められる。

一笠園で淑人が静養していると,そこに周双玉が現れる。実は韻叟と藹人が二人を結びつけようと取り計らったのである。


◆   ◆   ◆


第四十二回
鸞(らん)交を拆(さ)き 李漱芳世を棄て
鴒難を急(うれ)え 陶雲甫喪に臨む

肺を患っていた李漱芳が8月7日,ついに死去。先立たれた陶玉甫は憔悴。漱芳の妹分,浣芳もまた嘆き悲しむ。陶玉甫の兄,陶雲甫陳小雲らによって葬儀の準備は進められる。


◆   ◆   ◆


第四十三回
其の室に入れば 人は亡く物は在るを悲しみ
斯の言を信じて 死別に生還するを冀(ねが)う

8月9日,李漱芳の葬儀が始まった。空になった漱芳の部屋を見回して陶玉甫の悲しみはさらに増す。

翌日,漱芳の棺が墓地に納められると,妹分の浣芳は「姉が出てこられなくなる」と大騒ぎ。


◆   ◆   ◆


第四十四回
勢豪を賺(あざむ)く 牢籠(てくだ)の歌一曲
貪黷(たんとく=汚職)を征(こら)し 挾制(まきあげ)る価千金

陶雲甫は玉甫と李浣芳を連れて,馴染みの芸者・覃麗娟(tan2 li4 juan1)宅に行く。そこには高亜白,姚文君,尹痴鴛,張秀英もいた。雲甫は皆に李漱芳の葬儀の概略を話す。

姚文君は自宅で開催されている素人芝居に参加しなくてはいけないため,宴席を後にする。

文君が家に戻ると,乱暴者の頼公子が客として来ていた。文君は頼公子を適当にあしらうと,別の座敷へと出かける。

文君の芝居の観客の中には羅子富王蓮生もいた。二人は頼公子とその取り巻き連中の態度に呆れ,文君宅から退出する。

羅子富はなじみの黄翠鳳宅を訪ねるが,翠鳳は不在。翠鳳の女将である黄二姐は,翠鳳が独立する際の身請け金を子富にねだる。子富が1000ドル出すことにすると,黄二姐は大喜び。


◆   ◆   ◆


第四十五回
成局(とりひき)は忽ち翻(くつがえ)り 虔婆(やりて)は色を失い
傍観して不忿(おだやかならず)雛妓の争風(やきもち)

黄翠鳳が帰宅。翠鳳は羅子富が黄二姐に身請け金1000ドルを払うつもりだと聞いて怒り出し,それなら身請け金に加えて,自分のためにさらに3000ドル払うよう,子富に要求。

子富は怒り出して身請けの話は破談。黄二姐はがっかりして翠鳳と口論。

そのころ一笠園では斉韻叟,高亜白,尹痴鴛,朱藹人・淑人兄弟,陶雲甫・玉甫兄弟らの名士,姚文君,周双玉,張秀英,林素芬・翠芬姉妹,蘇冠香,覃麗娟ら芸者衆が集まって宴会を開いていた。

林翠芬は尹痴鴛が張秀英に気があることを知っていてやきもちを焼く。


◆   ◆   ◆


ということで,李漱芳を失った陶玉甫の落胆ぶり。その一方で,旦那衆と芸者衆のいざこざはいつも通り。頼公子という乱暴者登場で,これからどんな展開があるのか?

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2019.02.19

海上花列伝|第三十六回から第四十回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第三十六回から第四十回のあらすじをメモしておく。

第三十六回
絶世の奇情 打って嘉偶(よきつれ)となり
回天の神力 仰いで良医に仗(たよ)る

高亜白は診断の名人だという。陶玉甫李漱芳を診てもらおうと,高亜白に願い出る。高亜白と親しくなった芸者・姚文君は玉甫・漱芳に同情し,漱芳を診るように亜白に勧める。

亜白が漱芳を診たところ,胸の病気だった。亜白が玉甫に「漱芳は秋分を過ぎたころには死を迎えるだろう」と密かに伝えたため,玉甫は茫然自失となる。


◆   ◆   ◆


第三十七回
惨(みじめ)に刑を受け 高足枉(むな)しく師に投じ
強いて債を借り闊毛私(ひそか)に妓に狎る

趙二宝が売れっ子芸者となり,兄・趙樸斎も急に羽振りが良くなる。樸斎が久々に王阿二を訪ねると,王阿二から10ドル貸すように迫られる。

樸斎が帰宅すると,南京出身の貴公子・史天然(通称・三公子)が二宝の客として来訪していた。


◆   ◆   ◆


第三十八回
史公館痴心好事を成し
山家園雅集良辰を慶(ことほ)ぐ

三公子は趙二宝を気に入り,六月には花嫁候補として屋敷(史公館)に迎え入れる。

趙二宝は実家に帰った折,母親の洪氏に,樸斎がみっともないから,史公館に来させないようにと注意する。

その樸斎ときたら召使の阿巧といちゃついていた。

七夕になり,元官僚の大富豪・斉韻叟の別荘・一笠園で宴会が開かれていた。三公子は二宝を連れて一笠園に行く。高亜白と姚文君も客として招かれていた。さらに葛仲英,陶雲甫,朱藹人といった名士や呉雪香,林素芬といった芸者衆も一笠園に集まる。


◆   ◆   ◆


第三十九回
浮屠を造り 酒籌水閣に飛び
陬■(すうぎょう)を羨み 漁艇湖塘に斗(たたか)う

一笠園での七夕の宴は大盛り上がり。姚文君が一笠園の池「一笠湖」で小舟に乗って遊んでいると,高亜白がそれを追いかけていたずらをする。岸に戻った文君は怒って亜白を追いかけまわす。

夜になり,中庭で芝居が始まる。観客の中には張秀英がおり,久々に会った趙二宝と会話を交わす。

二宝が秀英に施瑞生の行方をたずねたところ,瑞生は袁三宝という芸者のところに通っているとの話。


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第四十回
玩賞を縱にし 七夕鵲(かささぎ)橋を填(う)め
俳諧を善(よ)くし 一言雕(わし)箭(や)に貫(あた)る

一笠園での七夕の宴は仕掛け花火でクライマックスを迎える。客の一人,尹痴鴛は張秀英に興味を持ち,宴の翌日,仲間を連れて張秀英宅を訪ねる。


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ということで,李漱芳が死ぬと知って陶玉甫は失望。趙二宝は玉の輿に乗れそうで我が世の春を謳歌中。だが,好事魔多し。要注意。

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2019.02.08

袁清林『中国の環境保護とその歴史』メモ(その1)

袁清林著・久保卓哉訳『中国の環境保護とその歴史』を読んでいる。

中国の史書から自然環境の保護に関する事項を集め,整理した本であるが,面白い。以下は自分用の備忘録。

「第1章 序論」より

(環境の定義)

中国では1979年9月13日の第五期全国人民代表大会常務委員会第十一回会議原則で通過した「中華人民共和国環境保護法(試行)」第3条において環境を以下のように定義している:

「環境とは,大気,水,土地,地下資源,森林,草原,野生動物,野生植物,水生生物,名勝古蹟,景勝遊覧区,温泉,療養区,自然保護区,生活居住区等である」

名勝や景勝地が入っているのが面白い。日本ならば景観というところだろう。


(環境問題)

現在直面している環境問題は大きく2つに分かれる。ひとつは「生態と自然資源の破壊」,もうひとつは「環境の汚染」である。


(環境保護)

上述の環境問題への取り組みとして「自然保護」と「汚染制御」がある。古代においては環境保護とは「自然保護」のことだった。古代の環境保護:自然保護は現代の環境科学の誕生と発展に影響を及ぼしていると考えられる。


「第2章 中国の原始人類の環境」より

中国の新石器時代は7000年前に始まる。この時代に原始的な農業と人工的な住居の建設が始まった。これによりヒトは自然の克服,環境の改造を始めた。神農氏,有巣氏の業績はこの時代のヒトの活動を表しているのだろうとか郭沫若は考えている。

4000年以上前はの治世に比定される。両帝の業績として猛獣駆除(伯益が担当)と治水(が担当)が挙げられる。猛獣駆除は現代人から見ると環境破壊にほかならないが,当時の人々からすればやむを得ないことである。

夏殷時代の北方地域は現在よりも温暖湿潤であった。詩経には森林の豊かさがうたわれている。

殷代には狩猟区の管理,周代には山林の保護が行われた。

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2019.02.03

海上花列伝|第三十一回から第三十五回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第三十一回から第三十五回のあらすじをメモしておく。


第三十一回
長輩(めうえ)は埋冤(うら)みて親情断絶し
方家(たいか)は貽笑(わらわ)れて臭味(いき)差池(あわず)

趙樸斎の留守中,清和坊の趙一家宅で施瑞生らが芸者を呼んで宴会。樸斎が帰宅して趙二宝らに聞いてみると,陸秀宝も来ていたとのことで樸斎はぎょっとする。

翌日,趙一家宅に洪善卿が現れ,樸斎の母,洪氏と二宝とを詰問。いつまで上海にいるつもりなのか,清和坊がどんなところなのか知っているのか,施瑞生が何者なのか知っているのか,と。

善卿が帰った後,洪氏,樸斎,二宝,瑞生,張秀英で協議。善卿を相手にしないこと,あとは瑞生に任せることなどを決める。

場所はかわって,壺中天という西洋料理店。銭子剛という男と高亜白という有名な文人が,方蓬壺という下手な文人や芸者たちを交えて食事をしている。食事後,銭子剛は高亜白を連れて黄翠鳳宅を訪ねる。


◆   ◆   ◆


第三十二回
諸金花は法(てほん)に効(なら)い,皮鞭を受け
周双玉は情を定め手巾(ハンカチ)を遺(おく)る

銭子剛は黄翠鳳の意中の人であった。翠鳳は羅子富の金で落籍し,子剛と一緒になろうと目論んでいる。

そんなことを知らない羅子富は洪善卿,陶雲甫・玉甫兄弟,朱藹人・淑人兄弟らとともに公陽里の芸者,周双珠宅で宴会を始める。宴席の陰で,周双珠の妹分・周双玉と朱淑人は親密さを増す。

翌日,洪善卿は王蓮生の招きで張蕙貞宅に行く。そして蓮生の依頼で沈小紅のための翡翠の装身具一式を調達することになる。


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第三十三回
高亜白 詞を填(つく)り狂って地に擲(なげう)ち
王蓮生 酒に醉い怒り天に沖す

王蓮生は洪善卿が調達した装身具を持って沈小紅宅を訪ねるが,小紅の機嫌は良くならない。

蓮生は小紅宅を後にし,葛仲英の招きで呉雪香宅の宴会に参加。そこには高亜白がおり,酒をあおりながら詩作にふける。

酒宴が終わり,泥酔した蓮生は小紅宅に戻る。そこで蓮生は小紅と人気俳優の小柳児の房事を目撃する。蓮生は猛虎のごとく怒り,小紅の部屋の調度品を壊しまくる。大暴れしたのち,蓮生は外に飛び出し,張蕙貞宅に行く。そして,蓮生は蕙貞を落籍し,第二夫人として迎えることを決意する。


◆   ◆   ◆


第三十四回
真誠を瀝(ひれき)し 淫凶甘んじて罪に伏し
実信(たしかなしらせ)に驚き 仇怨激して成親(えんぐみ)す

王蓮生と沈小紅のトラブルを仲裁するため洪善卿が奔走。小紅は蓮生に謝るが蓮生は取り合わない。その間にも蓮生と蕙貞の婚礼準備は進み,5月8日,挙式となる。

翌5月9日,披露宴が開かれ,王蓮生の友人知人,芸者衆が呼ばれる。高亜白も列席し,そこで姚文君という芸者と知り合う。沈小紅も披露宴に呼ばれ,不承不承蕙貞に挨拶する。蕙貞は芸者衆に贈り物を渡すが,沈小紅がもらったのは飛び切り上等の品だった。


◆   ◆   ◆


第三十五回
煙花(げいしゃ)に落ち貧を療(いやす)に上策無く
殺風景 善く病むに同情有り

趙二宝は張秀英と借金のことで喧嘩をし,挙句に芸者屋を始めると言い出す。趙一家は鼎豊里に家を借りて商売を始める。洪善卿はこれを知ってあきれる。

6月中旬,陶雲甫・玉甫兄弟は納涼のため,李漱芳とその妹分・浣芳を連れて明園に出かける。しかしそこで浣芳が熱を出したので帰宅することに。

玉甫と漱芳が看病した結果,浣芳の熱は下がるが,今度は漱芳の具合が悪くなる。


◆   ◆   ◆


というわけで,沈小紅は俳優との浮気がばれて王蓮生の愛を失い,張蕙貞がひとまず勝利することとなった。周双玉と朱淑人の恋愛は順調。趙樸斎・二宝兄妹は水商売を開始。それはそうと,陶玉甫が心配する中,李漱芳はどんどん衰えていく。

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海上花列伝|第二十六回から第三十回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第二十六回から第三十回のあらすじをメモしておく。


第二十六回
真の本事(うでまえ) 耳際(みみもと)にて夜声を聞き
仮(にせ)の好人(おひとよし) 眉間に春色を動かす

慶雲里の芸者・馬桂生宅で荘荔甫,洪善卿,李鶴汀,施瑞生,張小村,呉松橋らが宴会。その後,張小村,呉松橋らが麻雀を始める。麻雀ができない施瑞生は宴会を辞し,西棋盤街・聚秀堂(陸秀林,陸秀宝の家)に帰る。

夜中の2時を過ぎて散会となり,荘荔甫は西棋盤街・聚秀堂に行く。荔甫が秀宝の部屋を覗くと,瑞生と秀宝が房事の真っ最中。その後,荔甫は陸秀林から瑞生と秀宝がお盛んであることを聞かされる。

翌日,陳小雲の執事,長福と李鶴汀の執事,匡二が街を歩いていると,李鶴汀の叔父・李実夫が娼婦の家に通っているのを見かける。


◆   ◆   ◆


第二十七回
歎場(たのしみのば)を攪(さわが)し 醉漢喉より吐空(はきつく)し
■冤(げつえん=病気)を證し 淫娼手燒炙(ひて)る

4月初旬,匡二から叔父・李実夫が娼婦・諸十全宅に通っていることを聞かされた李鶴汀は,匡二を連れて諸十全宅を訪れる。実夫と十全は不承不承,鶴汀に会う。

鶴汀が帰り際に十全の手をとると,手のひらが焼けるように熱い。なにやら大変な病気を持っているようである。

◆   ◆   ◆


第二十八回
局賭(ばくちば)風(うわさ)露(もれ)て巡丁(じゅんさ)屋(やね)に登り
郷親(くにのしんせき)色(かお)を削(つぶ)し嫖客車を拉(ひ)く

4月7日,周双珠宅で洪善卿主催の酒宴。王蓮生,葛仲英,姚季蓴,朱藹人,陳小雲,羅子富らが来宴。これに金巧珍(陳小雲の馴染み),黄翠鳳(羅子富の馴染み),林素芬(朱藹人の馴染み),呉雪香(葛仲英の馴染み),沈小紅(王蓮生の馴染み),衛霞仙(姚季蓴の馴染み)ら芸者衆も加わった。

宴会が盛り上がろうとしたところで,近所で賭博の手入れがあり大騒ぎに。

4月8日,金巧珍の姉貴分・金愛珍宅(東棋盤街・絵春堂)で酒宴が開かれることになり,洪善卿が人力車に乗ろうとする。すると,その車夫はなんんと郷里に帰ったはずの趙樸斎だった。善卿が樸斎に声をかけると,樸斎は空の人力車を引いて逃げて行ってしまった。

◆   ◆   ◆


第二十九回
間壁鄰居(かべどなり)兄を尋ねて伴(つれ)と結(な)り
過房親眷(えんつづき)妹を挈(つ)れて同じく遊ぶ

洪善卿は趙樸斎の母,洪氏に手紙を書く。手紙を受け取った樸斎の母・洪氏,妹・趙二宝は,樸斎を連れ戻すために上海に行くことにする。

この二人に樸斎の友・張小村の妹,秀英,同じく小村の弟,新弟,呉小橋の父・小大といったご近所仲間も加わり,五人で上海に旅立つ。

一行が上海に到着するとすぐに樸斎が見つかる。二宝は樸斎を連れて帰ろうとするが,秀英に引き留められて上海にしばし滞在する。そこで二宝はという金持ちと知り合いになる。


◆   ◆   ◆


第三十回
新住家(住人)客棧(やど)に相■(ボーイ)を用い
老司務(職人)茶楼にて不肖を談(かた)る

施とは施瑞生のことで,張小村・秀英兄妹とは親戚であった。

施瑞生は趙二宝,張秀英,趙樸斎らを芝居見物に連れて行く。二宝・秀英は瑞生と歓談するが,樸斎は除け者。芝居には小柳児という人気俳優が出ていた。

瑞生は二宝・秀英らを買い物などに連れて行き,次第に二宝・秀英らは瑞生に篭絡されていく。とうとう,瑞生の説得で趙一家は上海・清和坊に居住することになる。


◆   ◆   ◆


というわけで,諸十全は重大な病気に罹っているようである。上海花柳界の魅力に取りつかれ,無一文となった趙樸斎を連れ戻そうと妹・二宝が母や女友達と上海を訪れるものの,木乃伊取りが木乃伊に。やたら人当たりの良い施瑞生に二宝・秀英がどうも騙されているような気配。

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2019.01.27

海上花列伝|第二十一回から第二十五回のあらすじ

これまでと同様に,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第二十一回から第二十五回のあらすじをメモしておく。


第二十一回
失物(うせもの)を問い 客を瞞(あざむ)き詐(いつわ)って籤を求め
帰期を限られ 妻を怕(おそれ)愉(ひそか)に酒を擺(ふるま)う

陶雲甫・玉甫兄弟,李実夫,李鶴汀,朱藹人らは大富豪・黎篆鴻を乗せた船の出向を見送る。

その後,李実夫は諸十全宅へ行くが,十全は何やら秘密を隠しているらしい。

李実夫は諸十全宅を出たところで姚季蓴,羅子富,王蓮生,朱藹人らにつかまり,姚季蓴の馴染みの芸者,衛霞仙宅で開催される酒宴に引き込まれる。

衛霞仙宅の酒宴が終わった後,羅子富は黄翠鳳宅に寄る。

◆   ◆   ◆


第二十二回
洋銭(かね)を借り 身を贖うこと初めて議(そうだん)定まり
物事(しなもの)を買うに 賭嘴(こうろん)して早くも和を傷つく

東合興里の芸者,呉雪香宅で,葛仲英,羅子富,王蓮生らが宴会。そこに黄翠鳳,張蕙貞らが呼ばれる。

呉雪香,黄翠鳳,張蕙貞らは簪などアクセサリー談義に花を咲かせる。葛仲英は呉雪香の簪を安物と言い,後で雪香に叱られる。


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第二十三回
外甥(おい)の女 背後の言を聴き来たり
家主婆(しゅふ)当場(そのば)で醜(態)を出し尽くす

衛霞仙宅に姚季蓴の妻が押し掛けてくる。霞仙は姚の妻と口論になるが,舌鋒鋭く姚の妻を撃退する。

張蕙貞宅では王蓮生と洪善卿が夕食をともにする。蕙貞は善卿に翡翠の装身具一式の購入を依頼する。


◆   ◆   ◆


第二十四回
祇(ただ)冤(うらみ)を招くことを怕(おそれ)同行(しょうばいなかま)相護り
自ら落魄に甘んじ 路(みち)を失うも 誰か悲しまん

王蓮生は張蕙貞に沈小紅の金遣いについて文句を言う。これに対し,蕙貞は小紅をかばい立てし,さらに蓮生に小紅を訪ねるよう勧める。

蓮生は小紅宅を訪ねるが,小紅は不機嫌。そこに洪善卿が現れ,小紅を宥める。

小紅宅を後にした蓮生と善卿は公陽里の周双珠宅を訪ねる。善卿は双珠から妹分の周双玉のわがままぶりについて聞かされる。

善卿が双珠宅を後にすると,突然,何者かに呼ばれる。それはなんとボロをまとった趙樸斎だった。樸斎は一文無しになっていた。善卿は樸斎の宿代を清算し,旅費を与えて郷里に帰すことにする。


◆   ◆   ◆


第二十五回
前事を翻(むしかえ)し 搶白(さかねじ)は更に情多く
後期(またのひ)を約し 落紅 誰か語を解せん

荘荔甫が西棋盤街・聚秀堂(陸秀林,陸秀宝の家)で宴会を開く。陳小雲,洪善卿らが招かれた。二人が聚秀堂に行くと,張小村,呉松橋らが居た。さらに李鶴汀や施瑞生といった客も現れる。施瑞生というのは陸秀宝のパトロンである。

聚秀堂には,さらに金巧珍(陳小雲の馴染み),周双珠,楊媛媛(李鶴汀の馴染み),孫素蘭(呉松橋の馴染み)といった芸者たちが続々とやってくる。

宴会終了後,陸秀宝は自分の部屋で施瑞生といちゃつく。


◆   ◆   ◆


というわけで,諸十全は李実夫に対して重大なことを隠しているようだし,沈小紅は金遣いが荒いし,陸秀宝は趙樸斎を無一文にした挙句,金持ちの施瑞生とよろしくやっているし,なんだかえらいことになってきた。

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2019.01.22

海上花列伝|第十六回から第二十回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第十六回から第二十回のあらすじをメモしておく。


第十六回
大戸(かねもち)は搨便宜(やすものがい)をして果毒(びょうどく)を種(う)け
打花和(はなあわせ)の小娘 消遣(あそび)に陪(くわわ)る

李実夫が注目した野鶏(やち=娼婦)は諸十全と言った。実夫は十全と馴染みになる。

一方,李実夫の甥,李鶴汀は芸者・楊媛媛宅で賭博に興じる。


◆   ◆   ◆


第十七回
別に心腸(かんがえ)有りて 私(ひそか)に老母を譏り
何の面目を将(もっ)て 重ねて賢甥(おい)を責めん

洪善卿が公陽里の芸者,周双珠宅に行くと,双珠の妹分,双玉が不機嫌でストライキをしている。善卿と双珠が宥めた結果,双玉は機嫌を直し,出勤する(お座敷に出る)こととする。

周双玉が李鶴汀,王蓮生朱藹人らが参加している宴席に顔を出すと,そこには眉目秀麗の少年がいた。朱藹人の弟で,朱淑人という。双玉と淑人は互いを気にし始める。

周双珠宅で洪善卿が休んでいると,そこに趙樸斎の下宿の者が訪ねてくる。趙樸斎が暴漢に襲われ,大けがをして仁済医館に入院中だという。善卿が仁済医館に行くと,頭や手に包帯を巻いた樸斎がいた。王阿二の客たちに殴られたのだという。善卿は樸斎に言わんこっちゃないと説教する。


◆   ◆   ◆


第十八回
夾襖(あわせ)を添うる厚誼は即ち情を深め
双台(二つのテーブル)を補う阜財(たいきん)は能く慍(いかり)を解く

陶玉甫は肺を病んでいる芸者・李漱芳を見舞う。そこに玉甫の兄,陶雲甫が現れ,3月3日に屠明珠邸で大富豪・黎篆鴻の誕生会を開くことを知らせる。会の主催者は陶雲甫・玉甫兄弟,朱藹人・淑人兄弟,李実夫,李鶴汀の6名である。

その頃,誕生会の一人,朱藹人は芸者・林素芬宅にいた。素芬は藹人と夕食をともにしながら,屠明珠の悪口ばかり言う。


◆   ◆   ◆


第十九回
錯(あやま)って深心を会し両情浹洽(うちと)け
強(し)いて弱体を扶(おこ)し一病纏綿(まつわ)る

屠明珠邸で黎篆鴻の誕生会が始まる。劇団や十数人の芸者が呼ばれ,会は盛大なものとなる。芸者たちの中には周双玉がいた。黎篆鴻は朱淑人と双玉が似合いのカップルであると考え,両者を結び付けようとする。

誕生会の途中であるが,黎篆鴻は昼寝をする。誕生会は一時中断となり,陶玉甫は李漱芳を見舞いに行く。


◆   ◆   ◆


第二十回
心事を提(の)べ 鏡に対し譫言(うわごと)を出し
情魔を動かし同衾■夢(がくむ=悪夢)に驚く

李漱芳は陶玉甫を黎篆鴻誕生会に送り返し,ベッドで一人静養する。しかし,部屋に入り込んできた黒猫に脅かされてなかなか休めない。

そうしているうちに陶玉甫が帰ってくる。また漱芳の妹分,浣芳も部屋にやってくる。漱芳は玉甫に対し,自分の命は長くない,死後は浣芳を嫁に迎えてほしいと頼む。これを聞いて浣芳は大泣きする。

夜中になり,玉甫・漱芳・浣芳の三人が一つのベッドで寝ていると,漱芳が悪夢にうなされる。

翌朝,黎篆鴻が急な用件で上海を離れるという連絡が玉甫のもとに届く。


◆   ◆   ◆


というわけで,朱淑人と周双玉という若いカップルの誕生,死に行く李漱芳とそれを支える陶玉甫という悲喜こもごものエピソードが加わる一方,趙樸斎が王阿二の客たちに殴られるというなんともしまらないエピソードも登場する。やはり樸斎は実家に帰った方がいいんじゃないだろうか。

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2019.01.21

『蜀碧・嘉定屠城紀略・揚州十日記』

広島に出張に行ったついでに古本屋のアカデミイ書店に寄り,たまたま見かけた『蜀碧・嘉定屠城紀略・揚州十日記』  (東洋文庫 (36))を入手したわけである。

明末清初の大混乱期,四川省や江南江北において発生した大虐殺の記録3篇の邦訳である。訳者は松枝茂夫


以前から入手しておこうかどうしようか迷っていたのだが,古本屋で見かけたのも何かの縁と思い,購入することとした。

同書に収められている『蜀碧』は明末の流賊,張献忠が四川省で行った残虐行為の記録である。

張献忠は李自成と同様,農民を率い,明に対して反乱を起こした人物である。李自成の方が先に明を滅ぼし,皇帝を称した。しかし,すぐに清が明の敵を討つという名目で北京に進駐,天下の形勢は清朝へと傾く。

蜀(四川省)に勢力圏を築いたものの,天下を取るチャンスを逸した張献忠は自暴自棄になって徹底的な破壊を開始した。それを記したのが『蜀碧』というわけである。

『蜀碧』の内容を荒唐無稽とする学者は多く,記述を鵜呑みにしてはいけない。とはいえ,張献忠が土豪や官僚といった支配階級に対する徹底した弾圧を行ったのは本当のようである。

『蜀碧』を読んだ魯迅はこのように書いている:

「彼(張献忠)は最初のうちは,決してそれほど人を殺さなかった。むろん皇帝になるつもりだったからだ。ところがその後,李自成が北京に入り,つづいて清兵が国内に入ってきて,自分には没落の一途しか残されていないことを知ったので,殺,殺,殺・・・・・・を始めたのである。<中略>これは末代の風雅な皇帝たちが,死ぬ前に祖先や自分の蒐集した書籍,骨董,宝物の類を焼き捨てる心理と,全く同じである。」(『晨涼漫記』)

というわけで,『蜀碧』は「殺,殺,殺」のオンパレード。


◆   ◆   ◆


『蜀碧』は乾隆年間に刊行された。大悪人・張献忠を倒した清朝を称えるためである。清朝ありがとう,と。

ところが,清朝の軍隊も天下平定の過程ではいろいろと悪いことをしたようで,それが記載されているのが『嘉定屠城紀略』と『揚州十日記』である。

『揚州十日記』の方は,揚州に住む王秀楚の体験記であり,短くて読みやすい。

西暦1645年陰暦4月25日(陽暦5月20日)から10日の間に揚州城内で発生した清兵による住民虐殺の状況が克明に記されている。揚州では80万人もの住民が死んだと記しているが,それはオーバーなのではないかと思う。とはいえ,王秀楚とその妻がどのようにして生き延びたのか,その過程を知ることができ,興味深い。


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『嘉定屠城紀略』と『揚州十日記』は清朝では発禁図書であったが,日本には江戸時代に伝わっていた。

清末,日本に来た中国人留学生たちはこれらの書の存在を知り,書き写しては中国本土に伝え,清朝打倒のために役立てたという。いうなれば,反清プロパガンダ文書。

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2019.01.18

海上花列伝|第十一回から第十五回のあらすじ

引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第十一回から第十五回のあらすじをメモしておく。


第十一回
鐘を乱撞(らんだ)し 比舍(きんじょ)虚しく驚かされ
斎(うやうやしく)案(ぜん)を挙(ささ)げ 聯襟(あいむ) 厚き待(もてなし)を承(う)く

王蓮生沈小紅をなだめていると,半鐘の音が鳴り響く。蓮生宅の近所,東棋盤街で火災が発生したらしい。蓮生は慌てて火災現場に向かう。途中で陳小雲に出会い,ともに蓮生宅に行く。蓮生宅は無事で火事も収まった。

陳小雲は翌日,同安里に住む馴染みの芸者,金巧雲を訪ねる。小雲は巧雲に誘われて巧雲の姉貴分,愛雲を訪ねる。


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第十二回
冤家(かたき)に背(かく)れ 和事老(ちゅうさいにん)を拜煩(わずらわ)し
鬼戯(しばい)を装(う)ち 踏謠娘(さけのみのつま)を催転(よびもど)す

陳小雲は王蓮生に招待されて沈小紅宅に行く。小紅宅には王蓮生がおり,さらに洪善卿羅子富が加わった。蓮生は小紅に隠れて善卿に張蕙貞への言付けを頼む。

洪善卿は張蕙貞宅を訪れ,蕙貞を励ましてからその家を辞する。そして公陽里の芸者,周双珠宅に一泊する。

翌日,洪善卿は双珠宅を出て景星銀楼に行く。王蓮生からの依頼で張蕙貞へのプレゼントとして指輪を買うためである。

善卿が景星銀楼を出ると,趙樸斎に出会った。善卿は樸斎が芸者の陸秀宝のために散財していることを知り,説教をする。


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第十三回
挨城門(はんびらき)の陸秀宝 開宝(みずあげ)し
抬轎子(やおちょう)の周少和 並和(マージャン)す

趙樸斎と洪善卿は陸秀宝宅に行く。秀宝が樸斎に指輪をねだっているのを見た善卿は,樸斎に説教をする。「お前はカモにされているのだ」と。

樸斎は善卿と別れたあと,同郷の友人,呉松橋の勤め先を訪ねる。松橋は仕事を終えたあと,樸斎を連れて,芸者,孫素蘭宅に行く。そこに張小村も呼ばれて賭け麻雀が始まった。麻雀ができない樸斎は秀宝を呼ぶが,秀宝とけんかになってしまう。


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第十四回
単(ひとり)は単を拆き単嫖(ひとりきゃく)は明(あきらか)に侮(あなどり)を受け
合(なかま)は合を上(くわ)え 合賭(なかまとばく)は暗に謀(はかりごと)を通ず

趙樸斎は陸秀宝が他の金持ち客と盛り上がっているのを知って落胆する。また張小村の就職が決まったことを知ってさらに気落ちする。

翌日,秀宝からの誘いを断り,樸斎は王阿二を訪ねる。樸斎は王阿二に慰められて気を取り直すが,他の客が来たのでその場を離れる。

その頃,張小村や呉松橋は樸斎を放置して,芸者,楊媛媛宅で麻雀に興じていた。


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第十五回
屠明珠 公和里の局(ざしき)に出
李実夫 花雨楼に開灯す

芸者,蒋月琴宅では大富豪の黎篆鴻が李鶴汀李実夫朱藹人らを招いて宴会を開いていた。蒋月琴,孫素蘭,楊媛媛ら22人もの芸者が呼ばれ,その中には老芸者,屠明珠も加わっていた。

蒋月琴は朱藹人に,羅子富がここ3,4日現れないことや,黄翠鳳にのぼせていることを話す。

翌日,李実夫はアヘンを吸いに花雨楼に行く。そしてそこである野鶏(やち=娼婦)に目を奪われる。

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ということで,同じ田舎から職を求めて上海に出てきた,趙樸斎,張小村,呉松橋のうち,趙樸斎だけが就職もできず,陸秀宝から巻き上げられるだけという転落プロセスに入ってしまう。

沈小紅と張蕙貞,蒋月琴と黄翠鳳,芸者たちの駆け引きも続く。どうするんだ王蓮生,そして羅子富。

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2019.01.16

海上花列伝|第六回から第十回のあらすじ

昨日に引き続き,太田辰夫訳『海上花列伝』(平凡社 中国古典文学大系 49,1969年)の第六回から第十回のあらすじをメモしておく。。


第六回
■魚(あかご)を養(う)む戲言(ざれごと) 善(よ)き教を微(あらわ)し
老鴇(やりて)を管(とりしま)る奇事 常の情(さま)に反す

転宅の祝宴を辞した葛仲英呉雪香は大馬路のデパート,亨達利(ホンタリ)洋行で買い物をする。仲英と雪香が帰宅すると,王蓮生から張蕙貞宅に来るようにと誘われる。仲英が向かいの蕙貞宅を訪れると,蓮生のほか,洪善卿らがおり,さらに羅子富が加わる。


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第七回
悪しき圈套(わな) 迷魂(まどわし)の陣を罩住(し)き
美しき姻縁(えん) 薄命の坑(あな)と填成(な)る

張蕙貞宅での宴会が終わり,羅子富は最近馴染みになった芸者,黄翠鳳の家を訪ねる。翠鳳は不在で翠鳳の女将,黄二姐が子富の話し相手になる。黄二姐によると,翠鳳は子富が古い馴染みの蒋月琴のところに通っていることが気にくわないらしい。


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第八回
深き心を蓄(ひそ)め 紅線の盒(はこ)を動留(うばいと)り
利(するど)き口を逞(たくましう)し 七香の車を謝卻(ことわ)る

羅子富は黄翠鳳をなだめようと金の腕輪を贈るが,翠鳳はしたたかで,子富は翻弄されるばかり。子富は翠鳳宅で一泊したのち,翠鳳を連れて馬車で明園へと向かう。


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第九回
沈小紅 張蕙貞を拳翻(なぐりたお)し
黄翠鳳 羅子富と舌戦す

羅子富は黄翠鳳を,王蓮生は張蕙貞を連れて明園の楼閣で歓談する。そこへ突然,嫉妬に狂った沈小紅が現れ,蕙貞をボコボコにする。警察や店のボーイらの介入によって喧嘩は強制終了。騒動が静まり,小紅と蕙貞はそれぞれ帰宅する。王蓮生,羅子富,黄翠鳳は今後の対策について協議する。翠鳳は子富に「あなた,ためしに蒋月琴の所に行ってみたら?」と言って揶揄する。


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第十回
新粧を理(おさ)め 討人(かかえ)に訓導(しつけ)を厳しくし
旧債を還すに 清客(たいこもち)も機鋒(ほこさき)鈍(にぶ)る

王蓮生と羅子富は洪善卿に招かれて,周双珠宅の酒宴に参加する。この酒宴には趙樸斎・張小村も加わり,子富のご機嫌取りに励んでいた。

酒宴が終わり,王蓮生は洪善卿らとともに沈小紅宅を訪れる。すると,小紅は蓮生に飛びかかるやら板壁に頭を打ちつけるやらの大騒ぎ。蓮生は小紅をなだめるため,小紅宅に留まることにする。


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ということで,二人の芸者,沈小紅と張蕙貞のバトルが一つの見どころとなっている。

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