2017.12.02

【Web特殊漫画】てっ…天才だ!

ネット(一部)で話題の漫画。

不条理漫画に分類されると思うが,その中でも特に,ながいけん『神聖モテモテ王国』,中川ホメオパシー『バトル少年カズヤ』などの系譜に連なるものだと思う。

ヤバい人の言動の描写は完璧と言っても良い。中川ホメオパシー作品であれば,苦笑いで済むところが,キム・ギニョン作品では戦慄を覚える程になる。

ネット界に天才が現れた。

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2017.11.27

Web歴史漫画『カンニング・スタンツ』ついに完結

以前から推していた(参照),コロラド”十段”ひろし先生の歴史漫画『カンニング・スタンツ』が,2017年11月21日の更新を以て終了した。

これは「楚漢戦争」,すなわち,秦王朝滅亡後の覇権を巡って項羽と劉邦との間で繰り広げられた戦いを中心に描いたWeb漫画である。

いわゆる「項羽と劉邦」ものだが,季布(きふ)を主人公に据えているのが一味違っていて面白かった。

2011年3月18日に第1話を掲載してからおよそ6年余り。お疲れ様でございました。

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2017.04.03

【続】新都社の三大戦記物といえば『覇記』『カンニング・スタンツ』,あとは?

今から3年余り前に「新都社の三大戦記物といえば,『覇記』,『カンニング・スタンツ』,あとは?」という記事を書いた(2013年9月18日)。

そのときは,玄界灘潮先生の『ブルトンの金獅子』を3つ目の戦記物として挙げていたが,もはや修正すべきだろう。

3つ目の戦記物は同じ玄界灘潮先生の作品だが,『エンゼルシューター』を挙げておきたい。

【あらすじ】
日本に似た八洲という島国が舞台。西欧列強の到来とともに八洲では内戦が発生し,帝国と共和国という2つの国に分裂。以後,両国は対立と抗争をつづけることとなった。
帝国軍の侵攻によって家族を失い孤児となった天野安寿は,共和国軍の第一独立狙撃中隊(後の「エンゼルシューター」)に入り,特殊能力を生かして帝国軍と戦う……。

最近,これらの3作が更新されたので,紹介しておく:

『カンニング・スタンツ』と『エンゼルシューター』は,ほんまにお薦め。

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2016.09.14

『カンニング・スタンツ』第三十七話開始,リクナビ『ワンマン社長は決断が早すぎる』連載開始

これまでにもたびたび紹介してきたが,季布を狂言回しとして秦末・楚漢戦争を描いている『カンニング・スタンツ』の新章が始まった。

今回のタイトルは「第三十七話 新戦場」である。楚の項籍(項羽)と秦の李由の戦いを描く。

あと最近の面白い漫画としては,リクナビで連載が始まった,にぎりこぶし作『ワンマン社長は決断が早すぎる』がある。

「中小企業あるある」という感じか。絵が達者。

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2013.11.09

『覇記』第161話青葉戴冠!北伐開始

恒例(いや,不定期か)のお気に入りweb漫画更新情報である。

11月9日,『覇記』第161話掲載。
貞山青葉が戴冠し,北上侵攻が宣言される。

前回と同様,ほぼひと月ごとの更新ペース。
ひょっとすると新章開幕に備えて,また長いお休みが始まるのではないかという予感もある。


そうそう。
カンニング・スタンツ』も11月7日に第24話「擁立」が開幕したところである。
前話から亜父范増が出てるが,クリント・イーストウッドがモデルらしい。十段先生は本当に自由。

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2013.10.30

【キュレーション】今週の注目記事(2013年10月第5週)

今週,小生が気になった記事をピックアップ。

だいぶ前の記事が一件あるので,全てが最新記事ということではない。

■「永遠には続かぬ中国の奇跡―独裁主義下の近代化には限界」(Josef Joffe, WSJ,2013年10月29日)

――中国の奇跡にも終わりは来るだろう。かつて急成長した国々もやがては成長の速度を落とした。歴史に抗い続けることはできない。


■「中国政府系シンクタンクが経済改革案提示へ―3中総会を控え」(Richard Silk, WSJ, 2013年10月29日)

――金融制度の大改革や農民の土地使用権制度の改革…,経済改革派シンクタンクによるこれらの提案を,果たして共産党指導部は受け入れるのだろうか?


■「約30ドルの超小型コンピュータ"Raspberry Pi"でスパコンを自作しよう」(by Steven J. Vaughan-Nichols, 訳:石橋啓一郎, ZDNet Japan, 2013年06月05日)

――2000ドル以下でミニスーパーコンピュータを作り出した博士課程の学生がいた!

伊藤智義『スーパーコンピューターを20万円で創る』を思い出した。だが,伊藤ら(杉本大一郎のチーム)の手作りスパコンGRAPEよりは簡易に作成できた様子。設計思想が根本的に違いますしね。

ちなみに伊藤智義氏はあの『栄光なき天才たち』の原作者。

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興味ありましたらそれぞれご一読を。

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2013.10.29

『カンニング・スタンツ』第二十三話閉幕,『ブルトンの金獅子』「寵姫」アニエス・ソレルによるモノローグ

さて,Web漫画『カンニング・スタンツ』と『ブルトンの金獅子』が更新された。


『カンニング・スタンツ』

10月29日に第二十三話「会盟」の後編が掲載された。

項梁が新たなる楚王を擁立することを宣言。どえらい迫力で策士范増が登場。

あと,韓王国復活に燃える萌えキャラ(おじさん)張良子房劉邦との間に距離が生じ,これから波乱の予感。


『ブルトンの金獅子』

もう13話まで進んでいる。猛スピード。しかも1話と2話のリメイクもしているし。リメイク後の絵はメリハリが効いてグッと良くなった。

12話と13話は,アニエス・ソレル(Agnes Sorel):偽ジャンヌにして,後にシャルル7世の寵姫となる女性の視点(モノローグ)によって展開される。アニエスはリッシュモン伯を畏怖しつつも,それまでにいなかったタイプの貴族であることを感じ取る。

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2013.10.22

『カンニング・スタンツ』新章開幕,『ブルトンの金獅子』後の「寵姫」アニエス・ソレル登場

お気に入りのWeb漫画が続々と更新されて一読者としてはうれしい限りである。


カンニング・スタンツ

10月19日に第二十三話「会盟」が始まった。

項梁の前座として兵士たちの前で見事なアジ演説を行う項籍(項羽)

項籍の「あっためておきました」のセリフは,「あまちゃん」第64回においてフレディ・マーキュリーに扮した花巻さん(伊勢志摩)の「いいあんばいに温めておいたぞ」を髣髴とさせるが,十段先生は「あまちゃん」見てたのか?


ブルトンの金獅子

ラニ攻防戦終了後,フランス軍大元帥リッシュモン伯は偽ジャンヌと出会う。偽ジャンヌの本名はアニエス・ソレル(Agnes Sorel)。後のシャルル7世の「公認の寵姫」となる女性である。

女性として初めてダイヤモンドを身につけた人物である,というのはまめちしき。

ジャンヌ亡き後のジャンヌとしてアニエス・ソレルを持ってくるあたり,いい演出である。元ネタあるんですかね?

なお,『ブルトンの金獅子』はもう12話まで進んでいる。猛スピード。

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2013.10.11

『覇記』第160話仙台滅亡,『ブルトンの金獅子』第8話ラニ包囲戦

今週は大忙しで,ブログの更新が滞っております。

某市で大物国会議員をお迎えして会議を開いたり,某省でヒアリングに答えたり。

それはともかく本題に。

10月7日,『ブルトンの金獅子』第8話掲載。

ラニ包囲戦がついに終了。

リッシュモン大元帥,ジル・ド・レはイングランド軍の戦意を奪うことに成功。それにしても,玄界灘潮先生の執筆速度は速い。


10月9日,『覇記』第160話掲載。

前回と同様,ほぼひと月ごとの更新ペースである。

仙台が滅亡するのは見えていたものの,こういう終わり方をするとは。貞山青葉はあいかわらず武器が使えないようだ。


  ◆   ◆   ◆


関係ない話題だが,産経新聞が村上春樹ノーベル賞受賞と誤報を流したとの話。産経は愛嬌のある誤植で知られる(参考)が,今回は号外で7分にわたって誤報を配信していたそうである。他山の石としたい。

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2013.10.03

「里山資本主義」アンコール放送にちなんで,「離島経済新聞」を紹介

本ブログでも7月に

藻谷浩介+NHK広島取材班『里山資本主義』を読む」(2013年7月15日記事)

というタイトルで取り上げたが,藻谷浩介+NHK広島取材班の『里山資本主義』がかなり反響を呼んでいるようだ。

明日(2013年10月4日),午後7時半からNHK総合(中国地方)でアンコール放送がある(参考

里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介 NHK広島取材班

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本書に対しては批判も多い。

例えば「人間関係が濃密な田舎に都市部の人々が入りこめるだろうか」という疑問があがっている。山口県周南市金峰(みたけ)の連続殺人放火事件なんかその極端な例として見ることができるかだろう。

本書で取り上げられた「真庭モデル」に関しては,他県の林業関係者からは「銘建工業が発電・ペレット製造に使っているのはスウェーデン産の外材だ」という指摘が挙がっている。

本書の記述に関する些細なレベルでは,吸収式冷凍機の記述が間違っているというのも小職のような元エンジニアから見ると見逃しがたい。


とはいえ,「田舎暮らし」や「ロハス」や「再生可能エネルギー」といった個別の取り組みを結び付け,様々な統計データによる裏付けをもとに「里山資本主義」というキーワードに集約したのは,藻谷浩介氏とNHK広島取材班の功績である。

で,本記事では「里山資本主義」アンコール放送に便乗して,「離島経済新聞:ritokei」という新聞と公式ホームページを紹介したい。

離島経済新聞:ritokei」というのは離島での生活に焦点を当てた季刊のタブロイド紙である。

小生が買ったことがあるのは『季刊ritokei』02号と05号である。02号には「全国有人離島地図」が,05号にはフォルダーがノベルティとして付いていた。

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同新聞のサイトでは島記者と呼ばれる記者たちによる,離島暮らしの記事が掲載されている。

小生が気に入っているのは「周防大島、宮本常一の島をあるく」というシリーズである。周防大島は『里山資本主義』にも取り上げられていて,今,注目の島である。

この新聞の運営は大変だろうと思うが,買い支えるので長く続けてもらいたいと思う。

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