「エルガイム」TV放送から40年
そういえば,今年は「エルガイム」TV放送から40年の年だ。
10年前にこんな記事を書いたのを思い出した:
「第一次世界大戦から100年,「エルガイム」TV放送から30年」
その記事でも触れたが,富野作品の中で「エルガイム」が一番残酷なエンディングではないか,という説があった。「重戦機エルガイム考察」というブログ記事だったが,今はすでに無くなっている。10年経過して歳歳年年人不同(さいさいねんねん ひとおなじからず)といった心境である。
「エルガイム」最終話「ドリーマーズ アゲン」は,全員死亡のようなエンディングにはならず,主要人物たちが勝利し生き残るという結果になっている。しかし,主人公ダバ・マイロードは故郷に戻り,精神崩壊したクワサン・オリビーの介護に従事予定。ダバを愛するアムとレッシィはダバと一緒になることはできない。また,被爆した(?)キャオとリリスは皆と別れて遠いところに旅立つ。
某氏曰く「パーティの終わり」。まさにその通りで,生き残った者たちは老い病みやすい体を引きずって百億の昼と千億の夜(そんなに長くない!)を生きていかなければならないのである。