『「シェルパ」と道の人類学』を読む
先日はロバート・ムーア『トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)』を読んだわけだが,同じく,道について考察した本を読むことにした:
古川不可知『「シェルパ」と道の人類学』がそれである。
著者はエベレスト周辺の住民と道について考察しているのだが,ロバート・ムーアと同じようなことを第1章で述べている:
「道について思考するとは,人類学という実践の根底の部分に光を当てると同時に,われわれが日々を生きるこの世界の基盤を問い直すということなのである」(21ページ)
コロナ禍のせいでネパールにはここ2年ほど行っていない。
ネパールと言っても老生が過ごしていたのはカトマンズ周辺で,この本で対象としているエベレスト周辺まで足を延ばしたことは無い。
とはいっても,遥かに望んだヒマラヤの地にこのような道があり,それを通って日々暮らしている人々がいることを思うと,ネパールのことを懐かしく感じる。
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