コロナに打ち負かされた証としての・・・YCAM爆音映画祭2021突然の幕切れ
山口の夏の風物詩と言えば,YCAM爆音映画祭である。
8月27日(金),ついに開幕!
と喜んでいたところが,新型コロナウイルス感染症への対応に伴い,28日(土)から臨時休館が決定。
28日は『ウルフウォーカー』『JUNK HEAD』『パーム・スプリングス』『バッファロー'66』『ビーチ・バム』,29日は『アメイジング・グレイス』『ストップ・メイキング・センス』『アメリカン・ユートピア』『Reframe』と,爆音効果期待の作品が目白押しだったものの,事態悪化のため中止に…。
『JUNK HEAD』と『アメリカン・ユートピア』を観ようとチケット購入済みだったのだが残念無念。
↑主催者の樋口泰人も爆音調整の合間に休憩したというサマーベッド。『ビーチ・バム』の立て看がむなしく立つ。
辛うじて…というか,『鵞鳥湖の夜』は27日(金)の上映作品だったので,観ることができた(このために休暇取った)。
中国発の黒色電影(フィルムノワール)。ここまで来たのか中国映画!
そして爆音効果。雨の音,バイクの音,麺をすする音。その場にいるかのような臨場感。
パンフレットの中で町山広美は,主人公チャン・ザーノンを演じるフー・ゴーが吉田栄作に,陪泳女アイアイを演じるグイ・ルンメイが波留に少し似ていると述べていた。
だが,老生はフー・ゴーに西島秀俊の佇まいを感じた。正確には西島秀俊をコアにして阿部寛と満島真之介とを掛け合わせた何かだ。
日本版を作るとしたら,チャン・ザーノンを西島秀俊,アイアイを安藤サクラが演じることになるだろうと勝手にキャスティング。…と同時に何でも安藤サクラにやらせるのはいかがなものかと反省。
『鵞鳥湖の夜』を観た後は,物販コーナーで爆音Tシャツを購入。
一日だけのYCAM爆音映画祭2021の存在証明として。
そして,コロナに打ち負かされた証として。
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