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2021.08.16

終戦の日に『ウィンストン・チャーチル Darkest Hour』を観た

昨日,終戦の日の夕方,『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を観た(原題の"Darkest Hour"の方がカッコいいと思うのだが…)。ジョー・ライト監督の作品で,ゲイリー・オールドマンがチャーチルを演じて話題になった。この日はほかにも『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観たので起きている間は映画漬けだったと言って良い。

『ヒトラー 最後の12日間』を意識して作ったのではないかという気がした。秘書からの視点で指導者を描いているからだ。

気が付いたところを対比してみた。

  『ウィンストン・チャーチル Darkest hour』のチャーチル 『ヒトラー 最後の12日間 Der Untergang (Downfall)』のヒトラー
描かれた期間 1940年5月10日~6月4日 1945年4月20日~5月1日
新人秘書がタイピングで苦労しているのに対して メチャメチャ怒る 優しくフォロー(1942年11月の回想シーン)
食事 贅沢,朝昼晩アルコール付き 質素
タバコ 葉巻吸いまくり 吸わない
夫人の態度 痛烈&信頼 従順&理解不能

この表の3~5行目だけ取り上げると,チャーチルの方がダメ人間のように感じるわけだが,それは表面的な印象。

映画全体を見ると,チャーチルが自らの欠点を理解し,国内外の困難な状況に煩悶しつつ,一つの結論に至っていったかというプロセスが(映画的脚色を以って)上手く描かれている。

対独戦終了直後の総選挙で保守党が大敗し,チャーチルが下野するという落ちもイギリスらしくて良い。

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