終戦の日に『ウィンストン・チャーチル Darkest Hour』を観た
昨日,終戦の日の夕方,『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を観た(原題の"Darkest Hour"の方がカッコいいと思うのだが…)。ジョー・ライト監督の作品で,ゲイリー・オールドマンがチャーチルを演じて話題になった。この日はほかにも『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観たので起きている間は映画漬けだったと言って良い。
『ヒトラー 最後の12日間』を意識して作ったのではないかという気がした。秘書からの視点で指導者を描いているからだ。
気が付いたところを対比してみた。
『ウィンストン・チャーチル Darkest hour』のチャーチル | 『ヒトラー 最後の12日間 Der Untergang (Downfall)』のヒトラー | |
描かれた期間 | 1940年5月10日~6月4日 | 1945年4月20日~5月1日 |
新人秘書がタイピングで苦労しているのに対して | メチャメチャ怒る | 優しくフォロー(1942年11月の回想シーン) |
食事 | 贅沢,朝昼晩アルコール付き | 質素 |
タバコ | 葉巻吸いまくり | 吸わない |
夫人の態度 | 痛烈&信頼 | 従順&理解不能 |
この表の3~5行目だけ取り上げると,チャーチルの方がダメ人間のように感じるわけだが,それは表面的な印象。
映画全体を見ると,チャーチルが自らの欠点を理解し,国内外の困難な状況に煩悶しつつ,一つの結論に至っていったかというプロセスが(映画的脚色を以って)上手く描かれている。
対独戦終了直後の総選挙で保守党が大敗し,チャーチルが下野するという落ちもイギリスらしくて良い。
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