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2021.04.22

幕末維新裏面史

最近読んでいるマンガを並べてみた。

高浜寛の最新作『扇島歳時記』とか松本次郎『いちげき』とか。

主人公は長崎の遊郭の少女だったり,武蔵の農民だったり,いずれにしても幕末維新の時代に生きる庶民たちである(なおかついずれもリイド社「トーチ」に掲載されているマンガである)。

今ちょうど,渋沢栄一を主人公とした大河ドラマ「青天を衝け」をやっているが,あれもまあ富農であるとはいえ,武蔵の農民の暮らしから話が始まっていて,これらの漫画の主人公たちと視座はだいたい共通していると思う。

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大言壮語する志士たちの物語から離れ,庶民の視点で描かれた幕末維新の物語を読むことで,この時代を立体的に考えることが可能となる。

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