« 『ミッドナイトスワン』と『博士と狂人』を観てきた | トップページ | 英語発達史|英語前史 »

2021.03.28

英語発達史|ラフな時代区分

OEDの編纂に関わった英語学の泰斗,ヘンリ・ブラッドリ (Henry Bradley, 1845 - 1923)の著書『英語発達小史』いによれば英語は歴史的に古英語 (Old English),中英語 (Middle English),近代英語 (Modern English)に分けられる。それぞれの時代区分は次の通りである:

  • 古英語    ~1150
  • 中英語  1150~1500
  • 近代英語 1500~現代

 

 

しかし,同書は1904年に上梓された本であるため,それ以降の英語の急激な広がりを反映していない。20世紀以降の枠組みとして,現代英語という区分を付け加える必要があるだろう。

また,古典英語が成立する前のことも考えないと,英語が英語たる所以がわからないだろう。

そこで,時代区分を改めて記すと次のようになる。

  • 英語前史   ~ 450年
  • 古英語   450~1150年
  • 中英語  1150~1500年
  • 近代英語 1500~1900年
  • 現代英語 1900~現代

もちろん,さらに詳しく区分する研究者もいる。例えば,近代英語を,Early ModernとLate Modernに分けるとか。

上に挙げたのはだいたい合意されている時代区分であり,以後の記事ではこの区分で英語の歴史を記述する。

|

« 『ミッドナイトスワン』と『博士と狂人』を観てきた | トップページ | 英語発達史|英語前史 »

アカデミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『ミッドナイトスワン』と『博士と狂人』を観てきた | トップページ | 英語発達史|英語前史 »