優越感と不安感の、この奇妙な二重性
オルテガの文章は、今なお鋭く突き刺さる。
「つまり私たちは、信じられないほどの能力を有していると感じていても、何を実現するべきかを知らない時代に生きているのだ。あらゆるものを支配しているが、おのれ自身を支配していない時代である。おのれ自身の豊かさの中で途方に暮れている。かつてなかったほどの手段、知識、技術を有していながら、現代世界は、かつてあったどの時代よりも不幸な時代として、あてどもなく漂流している。」(佐々木孝訳『大衆の反逆』、111ページ)
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