「映画横丁」を読む
映画と酒をテーマにした「映画横丁」という雑誌がある。
ヴィレッジヴァンガードの映画の本の棚で創刊号と第2号を偶然見かけて手に取った。30~40頁ほどの小冊子。
映画に出てくる酒や,映画と酒の関係という切り口で映画を語るというのはなかなか面白い。
第3号と第4号もあるということがわかったので,アマゾンで入手。既刊がすべてそろったので並べてみた:
創刊号(2015年初夏)はウィスキーがテーマ。菊地凛子がウィスキーを片手に映画を語る。
第2号(2015年初冬)はワインがテーマ。染谷将太と川瀬陽太が清澄白河の居酒屋でワインを。染谷はズバリ『ぶどうのなみだ』というワイン造りの映画に出ていた。
第3号(2016年夏)はビール。インタビューを受けた門脇麦はビールがよく似合うと思うのだが,実はウィスキーと日本酒が好きだという。
第4号(2017年春)は日本酒。橋本愛は熊本出身なので焼酎好きかと思ったら,ちゃんと味がわかる日本酒が好きだということで,これはテーマとインタビュイーが見事にマッチしている。
じっくり読んでいると,酒が映画の小道具として結構重要な役割を担っていることがわかる。
例えば,菊地凛子が言うのだが,ウィスキーは切羽詰まった状況を表現する酒。
これに比べるとビールはわりと気楽な飲み物。盛り上がっているときの小道具だったりする。だがそれゆえにむなしさの象徴になったりもする。例えば『ディア・ハンター』。
それにしても次々に出てくる映画のタイトル。観てないものが多い。勉強不足を痛感。
毎号掲載されているヘタウママンガ「CINEMAN」もいい。
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