エスペラント1週間(第1日から第3日)
Mi lernas esperanton.
エスペラント語を一週間だけ勉強することにした。
教科書はこの古典『エスペラント四週間』(大島義夫著,大学書林)。その1週間目だけを勉強しようというのである。
ネパール語はネパール渡航がだいぶ先のことになりそうなので,お休みして,こちらに手を出す。
エスペラントは話者100万人程度と見積もられていて,単に話者の数であれば,アムド・チベット語とかラオ語を学んだ方が実用性が高いと言えるだろう。
エスペラントを学ぶのは単なる趣味と興味によるものである。エスペラントは音の響きがなんだかイタリア語やラテン語っぽいにもかかわらず文法が簡単なので,ちょっとだけ学んでみようという気になった。
語尾によって名詞,形容詞,副詞,動詞が判別されるのが面白い。
例えば,
Blanka kato rapide manĝas raton.
ブランカ カート ラピーデ マンヂャス ラートン。
白い猫はすぐにねずみを食べる。
という文章があったとして,
- blankaは"a"で終わるので形容詞。「白い」という意味。
- katoは"o"で終わるので名詞。「猫」という意味。
- rapideは"e"で終わるので副詞。「すぐに」「はやく」という意味。
- manĝasは"as"で終わるので動詞現在形。「食べる」という意味。
- ratonは"n"で終わるので,"rato"という名詞の対格(目的格)。「ねずみ(を)」という意味。
というように簡単に理解できる。
メイエは主格と対格があるということを時代錯誤であるかのように非難したが,格が二つあるぐらいはいいんじゃないかと思う。対格があるおかげで,
Raton blanka kato rapide manĝas.
という倒置文を書いても同じ意味となる(この場合,ねずみのことが強調されるが)。
かつてロシア語を学んだ者としては形容詞と名詞とで音が揃わないのはちょっとつまらない。「美しい少女」というのをロシア語で書くと,
Красивая девушка
クラスィーヴァヤ ヂェーヴシュカ
となるが,エスペラントだと
Bela knabino
ベーラ クナビーノ
となる。まあ良しとしよう。
とりえあず,教科書の一週間目の第1日から第3日を終えた。
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