『真夜中の子供たち』下巻を読む(続々々)
サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち(下) 』の「第3巻」「結婚式」の章を読了。
1975年6月25日。サリームに息子アーダムが生まれる。全く血のつながらない息子が。しかし,サリームの父母にとっては間違いなく血のつながった孫の誕生である。いったいどういうことなのか?
しかもインド独立とともに生まれたサリームに似て,インド初の非常事態が宣言された夜にアーダムは生まれたのである。エマージェンシーの夜にエマージした。ガネーシャを思わせるその大きな耳は,実の父母の名を暗示していた……。
なんという物語の展開か。あと2章を残すのみ。
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