『真夜中の子供たち』下巻を読む(続)
サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち(下) 』を少しずつ読んでいる。
下巻の半ば,「第2巻」の終わりまで読み終えたところである。
主人公サリーム・シナイらはインドのムンバイを離れ,パキスタンのカラチに移住した。
移住後,サリームの妹,ジャミラはパキスタンの歌姫として地位を向上させ,サリームはどんどん堕落していく。
そして1965年,第2次印パ戦争が勃発。インド軍の空爆によりサリームの両親,祖母,叔母その他係累が命を落とすことになる。
そんな悲惨な有様をラシュディは第2巻最終章「サリームはいかしにして浄化を達成したか」の中でユーモラスに描き出す。おそるべし,マジックリアリズムの技法。
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