ミシマ社の雑誌「ちゃぶ台」はコデックス装
県をまたぐ移動が許可されたので,広島に出張した。
ウィズコロナ時代ということもあって以前ほどではないものの,街は賑わいを取り戻しつつある。
広島駅前の蔦屋家電も賑わっていた。ここはなぜかミシマ社の本を取り揃えていて面白い。
今日はここで,ミシマ社が年に一回出す雑誌「ちゃぶ台 vol.5」を買った。昨年の10月に出た雑誌である。
2018年に起きた周防大島断水事故(ドイツ船籍の貨物船が本州と周防大島を結ぶ大島大橋に衝突,この橋に設置されていた水道管を破壊したため,周防大島は40日間,断水を強いられることとなった)をきっかけに,アナキズムについて特集している。国が頼りにならない時代,地元の人々で協力し合って解決する,これはある種のアナキズムだというわけである。
さて,本書の内容についていろいろと書きたいところであるが,その気持ちを抑えて本記事では表題に挙げた「コデックス装」について触れることにする。
「ちゃぶ台」の外観だが,こんな感じである。背表紙に注目。
今,背表紙,といったものの,よく見ると背表紙が無く,かがり糸が直接見える。
コデックス装のおかげで,ページは完全に180度開く。
ミシマ社は小さい出版社だが,こういうこだわりのある製本をするところが魅力的である。
内容もさりながら,コデックス装にも魅かれて本書を購入した次第である。
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