古い岩波新書買いあさり
巣ごもり(といっても単に遠くに行かないだけで日曜日以外は毎日出勤しているわけだが)用にローカル古書店「ひかり書店」で古い岩波新書を買いあさってきた。
左上から時計回りに
- 金子民雄『西域 探検の世紀』
- A. L. ストロング著,西園寺公一訳『チベット日記』
- 坂口謹一郎『日本の酒』
- 坂口謹一郎『世界の酒』
- ローランド・オリヴァー編著,川田順三訳『アフリカ史の曙』
- E. B. アンドレ―エヴァ著,清水邦生訳『失われた大陸―アトランティスの謎―』
の6冊。500円未満で買えた\(^o^)/
『西域 探検の世紀』は楼蘭・敦煌の発見・発掘など,20世紀初めの「西域」における各国探検隊の発掘競争を描いている。その背景には文化的なものだけではなく,「グレートゲーム」を巡る列強の思惑もあったりする。
『チベット日記』は中共側の立場からの報告であり,今読むと隔世感でびっくり。
『日本の酒』『世界の酒』はご存知サカキンによる名著。『日本の酒』の方は岩波文庫入りしており,だいぶ前に紹介した(参考)。『世界の酒』は未読だったので楽しみ。1950~51年に欧米諸国を回ったときの記録。ワイン,シャンパン,コニャック,ウイスキー,ビール,いろいろ登場する。
『アフリカ史の曙』の訳者はご存知,アフリカ民俗学の権威。この人が28歳の時に訳出した本。若いのに偉い。
『失われた大陸』はトンデモ本というわけではなく,アトランティス伝説について,論争も含め,当時の研究成果,つまりわかっていることとわからないことを整理した本である。
ということで,また家の床が抜けかねないものがどっさり増えた。
『アルテミオ・クルスの死』はちゃんと読んでいる。
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