『パラサイト 半地下の家族』を見てきた
ツマと一緒にシネマサンシャイン下関まで出かけて『パラサイト 半地下の家族』を見てきた。
半地下に住む失業者一家が,家庭教師や運転手や家政婦に成りきって,裕福な家庭に徐々に寄生し始めるというブラックコメディ。
ストーリーも演技も映像も素晴らしい。第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドール,第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞を受賞しただけある。
英国において階級を区別するのは発音だそうだが,この映画では匂いである。身なりは整えることができても,半地下の生活で染みついた臭気はなかなか消えない。
上流の人間が地下生活者の匂いに顔をしかめた瞬間,温厚で楽天的だったギテク(キム運転手)の中で何かが弾ける。この変化過程をソン・ガンホが見事に演じきった。
どうでもいい話かもしれないが,ソン・ガンホも,ギウ役のチェ・ウシクも,パク社長役のイ・ソンジュンも身長180センチを超える立派な体格で,こういう役者を揃えられるのも韓国映画の世界進出を可能にしている要素の一つかな,と思う。
なお,原題"기생충"は寄生虫のことで,パラサイトというタイトルそのもの。
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