松樟太郎『究極の文字を求めて』を読む
先日、松樟太郎『究極の文字を求めて』を入手した。
中学2年生の頃、究極の文字作りに没頭していた(まさに中二病の)著者が、長年収集してきた様々な文字を紹介するという、完全に趣味の本である。
小生も文字を学ぶことが好きなので(最近はデーヴァナーガリー文字)、こういう本はたまらない。
デーヴァナーガリー文字の特徴である横棒、すなわちシローレーカーを「インド棒」と名付けたり、クメール文字のギザギザをクメール舞踊の手の動きに例えたり、ミャンマー文字から視力検査のランドルト環を連想したり、著者は文字を本当に楽しんでいる。
色々な文字を巡った後で、果たして著者は究極の文字にたどり着けるのか。
紙数が限られていることもあり、トンパ文字やラオ文字までは紹介されていないが、グルジア文字やアルメニア文字をカバーしているのはすごいと思う。
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