『ディリリとパリの時間旅行』見てきた
YCAMでミッシェル・オスロ監督の作品『ディリリとパリの時間旅行』を見てきた。
ミッシェル・オスロ監督といえば,10年前にYCAMで『アズールとアスマール』を見たことがあるのだが(参照),それはもう細密画のような美しい映画だった。
で,今回の『ディリリとパリの時間旅行』と言えば,さらに美しい,美しくて心が洗われるような作品だった。
舞台は19世紀末~20世紀初頭,つまりベル・エポック期のパリ。
ニューカレドニアからやって来た少女ディリリが,パリで出会った心優しい配達人のオレルと一緒に,少女連続誘拐事件の謎に挑む,というのが大まかなあらすじ。
その謎解きの過程でディリリとオレルは,マリ・キュリー,パスツール,ピカソ,マティス,ルソー,プルースト,アンドレ・ジッド,サティ,ロートレック,エマ・カルヴェ,エッフェル,サラ・ベルナール,エドワード皇太子といったパリに集う文化人やセレブと出会い,彼らの知恵と力を借りる。とくにオペラ歌手エマ・カルヴェは半ばディリリの保護者のように振る舞い,事件解決への助力を惜しまない。
それにしてもこの映画で描かれるベル・エポック期の街並みの美しいこと(もちろん現実は異なっていただろうが)。
そして,ディリリの可愛らしさ,利発さ,気品。
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