自然科学とか理論とか
自然科学とか理論とか、短くうまく説明している文章はないものかと書物の間を逍遥している。
とりあえず最近読んだ本で見つかったものを紹介する。
自然科学について:
「科学的哲学的考へ方は自然界人間界宇宙界にある物の存在の関係を何かしらの法則という組織の中で統一し整頓することである。
自然界宇宙界の構成は何かしらの要素が一定の関係のもとに結合された組織である。
この「一定の関係」は動かすことの出来ない関係であるが、科学者や哲学者はこの関係の法則を発見するために、この関係を統一し整頓して考へるのである。」
西脇順三郎『あむばるわりあ』「詩情(あとがき)」より
理論について:
「理論とはすなわち「現実の理論」のことにほかならず、言いかえれば、普遍のことがらを「事実」そのものにそくして説明することである。」
コセリウ著 田中克彦訳『言語という問題』(岩波文庫)p. 8より
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