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2018.08.26

山口の夏,爆音の夏(2018)

今年もYCAMで開催中の爆音映画祭に行ってきた。

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一昨年(2016年)は「マッドマックス・怒りのデスロード」,「インターステラー」,「プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムズ」を,去年は(2017年)は「地獄の黙示録」,「野火」,「シン・ゴジラ」を観たわけだが,今年はというと・・・

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  • ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』(2018年)
  • 黒澤明監督『乱 4Kデジタル修復版』(1985年)
  • S.S.ラージャウマリ『バーフバリ 王の凱旋』(2017年)

の3つを同じ日に立て続けに見たわけである。

この並びには明らかな意図がある。

ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』は黒澤明からの影響が強烈に感じられる作品。神主は『乱』の仲代達矢(一文字秀虎),小林市長は『天国と地獄』の三船敏郎(権藤金吾)がモデルだろうと思われるし,犬たちと少年が移動するときには『七人の侍』のテーマ曲が流れる。

そして『犬ヶ島』の後に続くのが,黒澤明『乱』である。仲代達矢の怪演,武満徹の音楽が爆音で大迫力で迫る。『乱』の観客にはご年配の方が多かったのだが,「面白かったねー」と好評。若い人向けっぽい爆音だが,時代劇を上映すれば,むしろシニアのファンが増えるかも。落ちてきた聴力にもちょうどいいかも。

『乱』のあとは『バーフバリ』二部作。時代劇超大作,宿命に翻弄される主人公たち,そして映画音楽,という3つの要素で『乱』と『バーフバリ』は共通する。

『バーブバリ 王の凱旋』を見ると,インドの映画技術がここまで来たか,と感心。とくにCGは高水準に達している。日本ではもうここまでのものは作れないかも。

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『乱』と『バーフバリ』のポスターが並ぶとなんか凄い。バーブバリとデーヴァセーナが一文字秀虎を射ているように見える。

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