One of the don'ts in the Southeastern Asia: 傲岸不遜なクールジャパン
東南アジア全域,つまり中進国だけでなく,後発途上国でも,ショッピングモールに大型テレビをはじめとした家電品が満ち溢れている。衣類に関しても,ファストファッションからハイブランドまで充実している。人々の購買意欲はとても高い。経済的に多少無理でもカードを作って,買い物に勤しんでいる。
だが,その中で日本企業の商品のプレゼンスはとても弱い。原因はよくわかっているのだが,小生が語るよりも,この記事が問題の本質を余すところなく示している:
「海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~」(by 古谷経衡,2018年6月7日)
"その根底には,日本の文化や産品は世界一素晴らしく,幾ら高くとも現地人は買うに違いない,という傲慢と無知が存在するのでは無いか。"
もちろん,傲岸不遜とは程遠く,現地で受け入れられる商品もある。ユニクロなんかはその好例で,この記事でも取り上げられている。
マーケティングの基本は顧客志向。それを忘れたら結果は明らかである。
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コメント
件の施設撤退が決まったそうで。
やれやれですね…
投稿: 拾伍谷 | 2018.06.09 20:23
グッドタイミングというか、本記事を書いた直後に、クールジャパン機構が撤退とのニュースが流れましたね。経営は三越伊勢丹が引き継ぐということですが。餅は餅屋。
投稿: fukunan | 2018.06.10 00:08