「西郷どん」と「翔ぶが如く」:奄美大島の描き方の違い
昨晩(2018年5月13日),「西郷どん」第18話「流人 菊池源吾」が放送された。奄美大島編の開始である。とぅま(愛加那)を演じた二階堂ふみが「全部持ってった」(参考)と評判である。
さて,西郷を取り上げた大河ドラマといえば,18年前の「翔ぶが如く」がある。このときは,西田敏行が西郷を,鹿賀丈史が大久保を,石田えりが愛加那を演じていた。そういえば,西田敏行&石田えりといえば「釣りバカ日誌」でも夫婦役だった。
当時
- 西田敏行42歳
- 鹿賀丈史39歳
- 石田えり39歳
さて,その「翔ぶが如く」では奄美大島の話は第12話から第16話までの5回にわたって登場する。本放送の日と各話のタイトルは次の通り:
- 1990年04月01日(日) 翔ぶが如く(12)「吉之助入水」
- 1990年04月08日(日) 翔ぶが如く(13)「正助の布石」
- 1990年04月15日(日) 翔ぶが如く(14)「桜田門外の変」
- 1990年04月22日(日) 翔ぶが如く(15)「南国の女」
- 1990年04月29日(日) 翔ぶが如く(16)「吉之助帰る」
「翔ぶが如く」ではそれなりの話数を割いて奄美大島の話を描いている。しかし,大久保利通もまた主人公であるため,各話では薩摩藩内の政争の描写について時間が割かれ,奄美の生活を描くことにあまり重きが置かれていなかった。
これに対して「西郷どん」では奄美大島での生活が一話全体にわたって描かれている。これは,原作者と脚本家が奄美大島での生活を西郷の転機として重視していることによる。ここが,司馬遼太郎の視点との違い。
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