ヒグチユウコ『ボリス絵日記』を読む
今を時めく画家/絵本作家のヒグチユウコ。
うちのツマのリクエストにより,広島の蔦屋家電で,『ボリス絵日記』と『せかいいちのねこ』を買った。
『ボリス絵日記』はヒグチユウコの家の飼猫,ボリスを主人公とする4コマ漫画集である。
作者が得意とする緻密な画風から離れ,柔らかな線と淡い色使いによるほほえましい感じの絵柄となっているのだが,内容は凄まじくシュールで毒もたっぷりである。
猫漫画というと,通常,作者と猫の日常生活を描いたエッセイ的なものが多いのだが,これは,日常生活をはみ出てファンタジーやSF要素も混じっている。
ボリスと鳥(文鳥?)の淡い恋やパン屋「ナイスキャッツ」でのボリスの作業風景など軸となるストーリーはあるのだが,いずれも爆笑をさそう展開となっている。どうなっているんだ作者の頭,と思うこと必至。
残部少なくなっているようなので(蔦屋家電では小生が買ったのが最後の1冊だった),興味ある人は見かけたらすぐに入手するべき。
【2018年2月21日加筆】
うちのツマも『ボリス絵日記』についてツイート。そうしたらヒグチユウコ先生ご自身からのリツイートもあったりして,結構盛り上がっております:
ネコを初めて飼い、面白さがわかった頃に読んだ2冊。わたしのツボ押しまくりの内容。ほんと、笑ってしまう。#ヒグチユウコ#伊藤潤二#ボリス絵日記#よん&むー pic.twitter.com/VKv1GhVGw2
— komama (@komama77278509) 2018年2月15日
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