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『へうげもの』が25巻(25服)で完結した。
長い長い道のりだった。
終わり方が実に良い。慶安3(1650)年,老境に達した上田宗箇と岩佐又兵衛が織部の面影を追って旅をする。
実は,慶安3(1650)年は上田宗箇と岩佐又兵衛が没した年である(上田宗箇は慶安3年5月1日(1650年5月30日)没,岩佐又兵衛は慶安3年6月22日(1650年7月20日)没)。両人とも薩摩や琉球に旅などできるわけもない。
――それは,宗箇と又兵衛とが最後に見た,白日夢のたぐいかも知れぬ――
と,折口信夫『死者の書』の末尾を真似してみた。
2018.01.27 書籍・雑誌 | 固定リンク Tweet
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