勝手に直虎:氏真が本能寺の変の引き金を引くと思うね(妄想)
チラシの裏に書くべきことを,ここにメモしておく。
『おんな城主直虎』第45回の終わり頃,太守様こと氏真が急に覚醒した。これに刺激を受けて,今後のドラマの展開を勝手に予測した:
- 氏真が本能寺の変の引き金を引く
- 龍雲丸が伊賀越えをサポートする
はじめの「氏真が本能寺の変の引き金を引く」について。
第46回以降,氏真は,今川一門の血を引く築山殿と信康を死に追いやった信長に対して復讐の念を抱く筈。そして,ある機会をとらえて,明智光秀に信長を討たせるのではないか,というのが老生第1番目の妄想である。
もちろん,今川氏真が明智光秀を裏で操るようなことは不可能。だが,信長に対する不満で爆発寸前になっている光秀が,氏真の一言で,クーデターを決意する,ということはあるかも。
氏真と光秀が出会う機会はあるのか,という疑問があると思うが,氏真はしばしば京を訪れ,歌や連歌や蹴鞠などの文化活動に励んでいる。光秀も教養人として名高い。都の近辺で連歌の席があれば,高名な二人が出会う機会はあるかも。
さて,光秀が謀反を決意したのは天正10(1582)年5月28日,愛宕山・西坊威徳院での連歌会,通称「愛宕百韻」の席でのことであった――というのが,よくある俗説である。この席に氏真が混じっていたとすれば? そして連歌,もしくは席上での雑談によって,光秀を刺激したとすれば……。
氏真は1614年まで生き残る人物である。駿河を失った後もこのドラマでは準レギュラーのようにぴょこぴょこ出続ける。このドラマが,戦国の人々,それも敗れ去った人々のしぶとさを一つのテーマとしているのであれば,最後の最後まで氏真は出続けるだろう。そして,何か大仕事をなすのではなかろうか,ということで考えたのが上述の妄想である。
つぎの「龍雲丸が伊賀越えをサポートする」について。
『おんな城主直虎』第38回で龍雲丸はおとわ(直虎)と別れ,堺に移った。そのままであれば,本能寺の変の頃も龍雲丸は堺で商売を営んでいたことだろう。
さて,本能寺の変の際,家康一行(井伊直政含む)は堺を遊覧中であった。窮地に陥った一行は三河を目指して伊賀越えを行うわけだが,このとき,山賊やならず者の間にネットワークを築いている龍雲丸が手助けをする可能性はありそうだ。
ついでながら,本能寺の変の翌々月,天正10(1582)年8月,直虎は死去する(参照)。家康と直政を無事に領国に送り届けた後,龍雲丸が直虎の最後を看取ったとすれば,まさしくドラマの如き大団円。これが老生二番目の妄想。
『おんな城主直虎』を担当する森下佳子の脚本は,伏線だらけでさらに伏線が意外な形で回収される。素晴らしい職人芸。
だとすれば,氏真,龍雲丸といった強烈なキャラクターたちが最終回に向けてこのまま捨て置かれたままなどということがあろうか?
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コメント
氏真は信長の前で蹴鞠を披露したエピソードもあるし光秀と接触する舞台はいかようにも作れそうですね。
十分キャラ立ちしてますし終盤のキーマンになる展開あると思います。
投稿: 拾伍谷 | 2017.11.14 02:30