梅棹忠夫『東南アジア紀行』と松本信広『メコン紀行』
先日,神田神保町で松本信広編『メコン紀行』を購入したわけだが,松本信広率いる「東南アジア稲作民俗文化綜合調査団」がベトナム,カンボジア,ラオス,タイを巡ったのは1957年8月から翌1958年4月のことだった。
ここでふと思い出すのが,ほぼ同じころに梅棹忠夫率いる「大阪市立大学東南アジア学術調査隊」がインドシナ諸国を巡ったことである。梅棹忠夫らは1957年11月から翌1958年3月にかけてインドシナ諸国を巡り,調査研究を行った。
その時の記録が,『東南アジア紀行』であるということはすでに過去記事に書いた(参照)。
ほぼ同じ頃にインドシナ諸国を回っていたのにもかかわらず,両者の軌跡が重なることがないのは不思議な感じがする。
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