甑島のラグーン
先日,仕事で鹿児島の離島,甑島(こしきしま)に行ってきた。
いちき串木野からフェリーで出発。
途中,甲板で波しぶきを浴びながら
上甑島(かみこしきしま)の里(さと)港に到着。
何の仕事で行ったのか,ということについては別記事で書くことにして,今回はこの島の名物と絶景を紹介しておく。
島に到着した後,里港そばの「現在地」というレストランで昼ご飯を食べた。
海鮮丼を頼んだのだが,なかなか豪華なのに880円(税抜き)でとてもお得。
大事なのは,この島の名物「きびなご」の刺身が入っていること。
青魚は足が速いので,現地でないと刺身を食べることができない。
昼食後,現地の方の案内でいろいろと施設見学をしたのち,この島の絶景「長目の浜」を見させてもらった。
これが,上甑島の誇るラグーンの一つ,海鼠池である。左手が東シナ海であり,海鼠池は東シナ海とは丸い小石で形成された長さ約2kmの砂州によって仕切られている。
薩摩藩の時代に海鼠がこの池に放されたという。現在でも良質な海鼠が採れるのだそうだ。
甑島からの帰路,佐藤洋一郎『稲と米の民族誌』(NHKブックス)を読んでいたら,偶然にもラグーンの形成についての記述があったので引用しておく。
「山に降った雨が海に向かって流れ出すいっぽう,海岸には海からの潮の影響を受けて砂丘が発達する。山からの水は行き場を失って砂丘の内側にたまって,海岸線に沿った細長い湖が出来上がる。これがラグーンである。」(『稲と米の民族誌』140~141頁)
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