爆音上映で塚本晋也監督『野火』を見てきた
山口の夏,爆音の夏。
ツマとともに「カナザワ映画祭2017 at YCAM 爆音上映」に出かけて,塚本晋也監督『野火』と庵野秀明監督『シン・ゴジラ』を鑑賞。小生にとってはどちらも初見だが,ツマにとっては『野火』を見るのは二回目。
まずは『野火』の話。
とても低予算とは思えない迫真の映像,演出。蛆虫はパスタで代用,装甲車は段ボールで作成。それにもかかわらず,リアリティーが出ている。(ワイヤー消しぐらいしか)CGを使わなくても映画は撮れるということの証明。
音も良い。燃え上がる炎には体全体に響く轟音が伴う。さすが,boid主宰樋口泰人氏が褒めて止まないYCAMの音響システム。先日見た『地獄の黙示録』もそうだが,サイコーの映画をサイコーの音響で鑑賞できるという喜び。
ちなみに『地獄の黙示録』のことだが,上映後のトークショーで塚本晋也監督ご自身が言っていことだが,塚本監督は『地獄の黙示録』を念頭に置きながら,『野火』を作成したという。やはりそうか。燃え上がる野戦病院の映像美は,ナパームで焼き払われるジャングルの映像に由来していたのだ。
トークショー後のサイン会で『塚本晋也×野火』(完成台本が掲載されているし,田原総一朗ら著名人が寄稿)に塚本監督のサイン貰いました。
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