パタンのダルバール広場
カトマンズ周辺にはダルバール広場がいくつもある。
ダルバールとは王宮のことらしい。なぜ,いくつも王宮前広場があるのかというと,王宮がいくつもあったからである。
かつてカトマンズ盆地にはマッラ王朝が栄えていた。
そのマッラ王朝が15世紀末から17世紀前半にかけて,バクタプル,カトマンズ,パタンの3つの王朝に分裂し,互いに争うようになった。カトマンズ盆地の狭い範囲にそれぞれの王宮が存在していたので,それに応じてダルバール広場も複数存在しているわけである。
さて,カトマンズ中心部から南に移動し川を越えると,パタン地区に至る。今述べた,マッラ王朝の後継王朝があったところで,旧市街とも呼ばれている。
この中心部のダルバール広場に行った時の写真を載せておく。
広場に入るためには外国人は1000ルピー(だいたい1100円)を払わなくてはならない。
2015年4月25日の昼前にネパールを襲った大地震(M7.8)のため,ダルバール広場にあった寺院等,歴史的建築物のいくつかは倒壊した。
そのため,今もなお復旧工事が続いている。
↑これが,ビムセン寺院 (Bimsen Temple)と呼ばれる寺院である。創建された時期は不明だが,1682年に再建されたという。
旧王宮は今ではPatan Museumとなっていて,仏教,ヒンドゥー教の美術品が展示されている。
展示の仕方は結構洗練されているので,一見の価値がある。
仕事の合間に見物したので1時間程度しか滞在できなかったが,良いものを見た。
| 固定リンク
「ネパール」カテゴリの記事
- 納豆が食べたくなる本|高野秀行『謎のアジア納豆』(2023.04.20)
- 『「シェルパ」と道の人類学』を読む(2022.02.11)
- アフガニスタンからネパール人1500人を救出せよ(2021.08.17)
- ネパール市民はロックダウンを歓迎(2020.03.25)
- 『ネパール・チベット珍紀行』読了(2020.03.17)
コメント