映画『沈黙 サイレンス』を見てきた
いつもと違い,今日は普通のシネコン,シネマスクエア7でマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 サイレンス』を見てきた。
幕府によるキリシタン迫害によって棄教したとされるフェレイラ神父を追って,日本に密入国した宣教師たちの苦難を描いた作品である。
遠藤周作原作。ストーリーはシンプルだが,迫害の描写が真に迫っているのと,上映時間がとても長い(162分)のが特徴。
フェレイラ神父をリーアム・ニーソンが,フェレイラ神父を追って日本に潜入したセバスチャン・ロドリゴ神父とフランシス・ガルペ神父をアンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーがそれぞれ演じている。アダム・ドライバーといえば,「スターウォーズ フォースの覚醒」でダーク・ヒーロー,カイロ・レンを演じて一躍有名になった俳優。
こうしたハリウッド俳優たちに負けじと好演しているのが日本人俳優勢。悪とも呼べない哀れな存在として描かれるキチジローを窪塚洋介が演じているほか,迫害されるキリシタンの農民たちを,塚本晋也(モキチ),小松菜奈(モニカ),加瀬亮(ジュアン),笈田ヨシ(ジイサマ)といった芸達者な俳優たちが演じている。小松菜奈はここ数年,「ディストラクション・ベイビーズ」ほか,ありとあらゆる話題作に出演しているが,まだ20歳そこそこなので,末恐ろしいほどである。
キリシタンを迫害する役人たちを演じているのは,イッセー尾形(井上筑後守)や浅野忠信(通辞)たち。浅野忠信は国際派俳優としてハリウッドでも知られているが,イッセー尾形もソクーロフの『太陽』で主演を果たしており,すでに国際的に通用するポジションにいる。
イッセー尾形の演技はスコセッシも褒めたぐらいのハイレベルだが,それを脇においても特筆すべきは水磔で処刑されるモキチを演じた塚本晋也だろう。日本語版の予告編映像では冒頭を飾るほどである。映画のロケーションは台湾だったそうだが,あの波を食らったら生きてはおれまい。
| 固定リンク
「映画・テレビ・芸能・アイドル」カテゴリの記事
- 張藝謀(チャン・イーモウ)&鞏俐(コン・リー)の『紅夢』と『菊豆』を観た(2025.11.24)
- 『アンデス、ふたりぼっち』を観てきた(2023.06.17)
- YCAMでショートフィルムフェスティバル(2023.02.13)
- 日本のドラマ「Mother」のスペイン語版リメイク作品が大ヒットとの情報(2022.11.23)
- 『神々の山嶺』観てきた(2022.08.20)


コメント