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2017.01.21

ヒトはかつて単弓類だった

今から三億年ほど前、地上に単弓類が現れた。ヒトを含む哺乳類の先祖である。

単弓というのは,眼窩後方に開いた「側頭窓」と呼ばれる穴の下側のアーチ状の骨のことである。後に哺乳類の耳に進化した。

二億三千万年前までは単弓類の中で最も発達した獣弓類が地上に君臨していたのだが、そのあと現れた、より機敏な恐竜たちに支配者の地位を明け渡してしまった。一億八千五百万年前のことである。

以後はトガリネズミのような形(なり)の獣弓類の子孫、哺乳類が、恐竜の目を逃れ、森林の中で昆虫を食べながら生き延びていた。暗い森の中で獲物を捕らえるためには嗅覚が発達する必要があった。このため、哺乳類の嗅覚中枢の表層に新皮質と呼ばれる新たな部位が形成された。

つまり、我々の持つ大脳新皮質は、遥か昔に暗がりの中で嗅覚を使って時空間の認識を行うために生み出されたものだった。

まあそんなことがマクローリン『イヌ』のはじめの方で語られている。


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