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2017.01.09

『野良猫ロック ワイルドジャンボ』と『ツィゴイネルワイゼン』を見てきた

年明け最初の映画鑑賞。

昨年末に記事を書いたように,YCAM(山口情報芸術センター)で「藤田敏八と時代の色気」という特集をやっているので,藤田敏八の監督作品と出演作品をそれぞれ一つずつ見てきた。

Fujitatoshiya

YCAMチラシより


◆   ◆   ◆


まず一本目は藤田敏八監督作品『野良猫ロック ワイルドジャンボ』(1970年)

【あらすじ】 タキ(地井武男),ガニ新(藤竜也),デボ(前野霜一郎),ジロー(夏夕介),C子(梶芽衣子)らペリカンクラブの面々は暇を持て余していた。ある日,タキが思いを寄せる謎の女性・アサ子(范文雀)が某宗教団体の現金を強奪する計画を持ちかける。果して計画は成功するのか?

地井武男が若い若い。梶芽衣子は変なしゃべりだけどかっこいいので許す。埋立地で范文雀が乗馬しているのには苦笑せざるを得ないが,それでもお嬢様然としているので良い。マンダムのチャールズブロンソンの看板の裏に藤竜也が潜んでいるのは,日本のブロンソン気取りだろうかと思うのだが,それもご愛敬。

ストーリーは大したことはないが,俳優たちの若さ大爆発の娯楽作品。藤田敏八が青春映画の巨匠と言われていただけある。


◆   ◆   ◆


つぎに二本目。鈴木清順監督作品『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)

前にも見たような気がするのだが,ほとんど忘れていた。まあ,映像的にはつげ義春とか寺山修司とか,その系統の感じがした。あと,山田章博の初期作品とか思い出した(『人魚變生』所収の「素描集 みづは」とか)。

青地が死んでいるとすれば,『シックス・センス』のオチのようであるが,全体の不可解な感じが一気に氷解する。ナイト・シャマランは『ツィゴイネルワイゼン』を見たんじゃないのか?というのが当家の中での結論。まあ冗談ですが。

前に見たときは俳優としての藤田敏八には注目していなかったのだが,なかなか良い俳優である。さすが日本アカデミー賞優秀助演男優賞。とはいえ,映画全体を引っ張っているのは原田芳雄の怪演。原田芳雄が本当にカッコいい。

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コメント

ツィゴイネルワイゼンは食事シーンの多い映画でしたが、敏八さんの食べっぷりが良かったです。胡坐をかいてつまらなそうな顔をして、でも箸はひょいひょい進むという…

投稿: 拾伍谷 | 2017.01.11 04:51

『ツィゴイネルワイゼン』,そういえば食事シーンばかりでしたね。あと,映像の話で,フェリーニを挙げるのを忘れていました。

投稿: fukunan | 2017.01.11 11:52

そういえばサラサーテのつぶやきが収録されて(しまって)いる「ツィゴイネルワイゼン」今では普通にYOUTUBEで聞けますね。CDでも何度か発売されてるし、簡単にアクセスできるのはやはり良いことなのかな。
これを聞くとサラサーテが何とつぶやいているのかおおよそ想像がつきます。

投稿: 拾伍谷 | 2017.01.12 01:54

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