リオ五輪・男子マラソン,猫ひろしの軌跡
リオ五輪の男子マラソンにカンボジア代表としてタキザキ・クニアキ(猫ひろし)が出場し,完走した。
155人中139位だが,15人脱落して,最後が140位・ヨルダンのAbu Drais, Methkalなので,完走者の中では最後から2番目という結果である。
ちなみに猫の1人前,138位だった韓国代表には韓国民から批判が集まっているとか。
参考:『【萬物相】お笑い韓国マラソン』(朝鮮日報,2016年8月24日)
リオ五輪公式ページ(参照)からデータを抜き出して上位3名と猫の軌跡を追ってみる。
下に示したのが,距離と通過タイムをグラフにしたものである。
このグラフだと1位のキプチョゲ,2位のリレサ,3位のラップがほぼ重なっていて差がわかりにくくなっている。だが,いずれにしても,グラフは直線的で,ペースがほぼ一定していることがわかる(後半若干早まっているが)。
これら上位陣と猫とを比較すると,次のようなことがわかる。
中間地点ではトップと猫の通過時間の差は約11分だった。それがゴール時点では差が約37分に拡大している。グラフを見ると,下に凸の曲線,つまり,猫のスピードが徐々に落ちていった様子がわかる。
もし,猫のスピードが一定を保っていたらどうだっただろうか?ゴール地点ではトップとの差が22分程度となり,123位から126位のあたりになっていただろうと予測される。
まあ,完走したこと自体,大変なことなので,ペース維持まで要求するのは望蜀の嘆というべきか。
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