オリンピックに対する興味のギャップ
先日,ラオスから日本に帰ってきたわけである。
帰国後に感じたのは両国民のオリンピックに対する興味の違い。
2020年に東京でのオリンピック開催を控えており,常に国別メダルランキングで上位に位置している国と,十分な練習施設がなく,5名の選手を送り出すのがやっとの国とでは,興味に差があるのは当然のことだろうと思う。
ちなみに,ラオス(人口約600万人)よりも小さなジャマイカ(約270万人)などは60人もの選手団を送り出しており,国民の間のオリンピックに対する熱は高い。単純に人口や国力の問題ではなく,スポーツそのものに対する熱意がまず存在すること,そしてその結果として世界レベルの選手(この場合,ウサイン・ボルト)を擁していること,これらがオリンピックに対する興味の違いを生み出すということだろう。
ラオス自体は放映権を購入できなかったのかもしれない。少しばかりリオ五輪に興味のあるラオス人は,タイのテレビを通じて開会式を見て,あとは新聞を通じて情報を得ている。
↑オリンピックの開会式を中継したタイの番組。鶏肉や鶏卵でおなじみのCPチャロンポカパングループとタイ・トヨタの提供でお送りしております。
小生はラオス滞在中もネットを通じて,オリンピックにおける日本勢の活躍をうかがい知ることはできたものの,周囲のラオス人にオリンピック熱がないと,何となくオリンピックにたいする興味を保つことができなかった。
帰国後ようやく他の日本人の熱に追いつこうとしている。
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