『科学社会学の理論』を読んで思ったこと
松本三和夫『科学社会学の理論』を読み終えた。簡単に感想や要約を述べることができない大部の書籍である。読んで得たことは多いが、それはおいおい述べることとしよう。
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ここではふと思ったことを備忘録的に記しておく。
構造主義なりポストモダンなり、現代思想が小生に教えてくれたことは、人間の思考が時代の制約を免れないということである。
現在の学問の枠組み、大学のあり方、大雑把に言えば知のあり方はここ数十年に渡って社会との関わり合いの中で形成されたものである。ということはまた数十年もすれば社会との関わりに応じてその姿を大きく変えることが予想される。
そういった長期的な変化について考え、場合によっては議論し自己変革を行っていくことが、それぞれの学問分野にも必要ではないだろうか?
以上は『科学社会学の理論』の中心概念の一つである「自己言及・自己組織型」という言葉から思いついた。
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