アヨ,ワリ,マンカラ
心行くまで痛飲してしばらくたってから,父は近くにあった<アヨ>の盤を自分たちのまえに引きよせた。かれらは大きな声で冗談をいったりして,アヨのゲームに興じ始めた。(エイモス・チュツオーラ『薬草まじない』,16~17ページ)
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アヨというのはヨルバ族の中での呼び名で,アフリカ・中近東・東南アジア・カリブ海に広く存在し,"mancala"と総称されているボードゲームの一種である。ワリという呼び名もある。
起源はとても古く,紀元15世紀,古代エジプトでプレーされていた痕跡があるという。
同じ盤を使うものの,ルールのバリエーションは広く,100以上あるとか。
フリーのソフトも配布されているが,小生はDavid Grogonoというプログラマーが作ったWaurie(ワリ)で遊んでいる:
"Waurie"
このワリはケイマン諸島でのルールらしい。自分側のピット(穴)をすべて空にすると勝ち。コンピュータが頭が良く,なかなか勝てない。
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