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2015.08.26

文藝春秋9月号で『火花』読んだ

ラオス渡航前にツマに頼んで文藝春秋2015年9月号を買っておいてもらった。

芥川賞2作品が掲載されているからである。

以前,田中慎弥と円城塔が受賞した時(第146回)もそうだったし(参照), 西村賢太&朝吹真理子が受賞した時(第144回)もそうだったのだが,うちでは面白そうな作品が芥川賞を受賞した時には,それが掲載されている文藝春秋を購入し,夫婦して読んでみるのが慣例化している。文藝春秋の罠にまんまと嵌っている。


帰国後,まず又吉直樹の『火花』を読んだ。

併せて芥川賞選評も読んだ。

火花火花
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他の人々がいい書評を書いているので,いまさら小生が何か書く必要はないと思う。とはいえ,簡単に感想を述べてみる。

まず,何よりも読んでいて面白いというのがいい。

そして,田中慎弥の『共食い』の尖がった感じや西村賢太の『苦役列車』の重厚感も良いのだが,『火花』のユーモアと真剣さと焦燥感と絶望感と解放感とがごちゃごちゃになった複雑な感じも良い。

叙述には少しばかり文学臭を感じるが,それはむしろちょうどいいぐらいの文学臭であって,山田詠美が選評で述べていたように「ウェル・ダン」,「読み頃」である。山田詠美が「泣けて来たよ」と評したくだり,

「劇場の歴史分の笑い声が,この薄汚れた壁には吸収されていて,お客さんが笑うと,壁も一緒になって笑うのだ」

このくだりは宮本輝が選評で述べていた又吉直樹の「ひたむきさ」を最も感じさせる部分でもある。珠玉の一文。

それにしてもこんないい小説を書いてしまって,次,どんなのを書くんだろうと心配と期待とが小生の心の中に渦巻いている。


まあ,又吉直樹には,自由律俳句で発揮しているような,人生の一コマを鋭くうまく切り取る能力が備わっているので,その心配は杞憂に終わるとは思うけどね。

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2015.08.21

ヴィエンチャン・タイムス本社引越しの件

ラオスに来るたびにVientiane Times(ヴィエンチャン・タイムス)のバックナンバー1年分が収録されたDVD-ROMを購入している。

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今回もナンプー公園のすぐ近くのヴィエンチャン・タイムス本社に行ってみたのだが,ずっと閉まったままだった。

どうしたのかとメールで問い合わせてみると,昨年から社屋を引っ越したらしい。

Phonepapao Village, Sisattanak Districtというヴィエンチャン中心部からはだいぶ離れたところに新社屋があった。

そこを訪ねて無事にDVD-ROMをゲットした。これで2008年から2014年までの7年分のバックナンバーが揃った。

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2015.08.20

ラオスでロシア語会話

ラオスの仕事で雇用しているドライバー,いまいち英語が達者では無いため,話が通じないことが多いのだが,どうもロシア語ができるという話を聞いたので,ためしにロシア語で会話してみた。

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すると,英語よりもよっぽど達者だった。学生時代,ソ連のどこかに留学していたとの話。

"Он учился в СССР."というわけである。いろいろロシア語で説明してくれるのだが,小生の単語力ではわからないところが多い。

やはり元共産圏だけある。昔は英語よりもまずロシア語だったんだろうと思う。もっとも植民地時代はフランス語だったと思うが。

Hammer_and_sickle

小生なんかは"Сегодня жарко.(今日は暑いなあ)"とか"Пожалуйста, перейдите в магазин.(店に行ってください)"とか簡単なことしかしゃべっていないわけだが。そういえば,ロシア語で外国人と会話したのは今回が初なのでは?


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2015.08.19

ラオスをなめたらあかんぜよ

ラオスの勤め先の周りで,日中,草刈りをやっているボランティアか何かの集団がいるのだが,午後になると棒切れを銃に見立てて軍事教練を始めるのでちょっとビビる。

この国はのんびりしているように見えて実は臨戦態勢にあるのだろうか?

600pxflag_of_laos_svg

一昔前は党の序列を調べていた日本人研究者が軍に連れて行かれたこともあった。まあ帰ってきたけど。

今でも田舎に行くときには届け出を出さないといけない。

まあ,のんびりした北朝鮮のようなところがある。

ラオスをなめてはいけない。

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2015.08.18

ラオス製のヨーグルトを買ってみる

いつもラオプラザの近所にあるm-point martというコンビニに通っている。

乳製品のコーナーに見慣れないものがあったので手に取ってみた。

Yogurt01

Yogurt02

タイ製の食べ物が多く並ぶ中,ラオス製の食品はちょっと珍しい。

値段がわからないので恐る恐る買ってみたら25,000kipだった。

約390円。ちょっと高いと思ったけど,まあ600gあるからいいとしよう。

サオバングループの製品だそうです(参考・英語)。ラオプラザにも出荷しているそうだからまあ高級品。

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2015.08.17

東京オリンピック開催記念用ポスター第3案

そろそろやめにしようと思うが,それでも「適当な写真に"TOKYO 2020"を入れてみる」というのがやめられない。

やらなくてはいけない仕事が多いのにもかかわらず,とりあえず,3つ作ったので掲載する。

Tokyo2020201508172

Tokyo2020201508173_4

Tokyo202020150817

最後のは昨日の案のやり直し版。

そういえば,結局,エンブレムは取り下げになったんだっけ?

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2015.08.16

東京オリンピック開催記念用ポスター第2案

適当な写真に"TOKYO 2020"とつけると五輪ポスターになるというのを発見したのはネットの賢者たちである。

インスパイアされて,第2弾を作ってみた。

Tokyo202020150816

提灯に"TOKYO 2020"とつけると日本的情緒たっぷり,というのはすでにネット上の人が披露している。小生のバージョンはさらに首相の地元色を大きく打ち出してみたという点に特徴がある。山口は五輪と直接関係ないけど。

あと,五輪マスコットも作ってみた。

Gorinkun

"Gorin-kun"という。何かに似ているけど詳細は不明である。


そうそう。

佐野研にパクられた"BEACH"の作者(米イラストレーター)が,独自の五輪のエンブレムを作るという挑戦状をたたきつけているらしい。


"盗用された米デザイナーが佐野氏に挑戦状" (スポーツ報知,2015年8月16日)

いいデザインだったら,みんなそっちの方を使うというのも一興。

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2015.08.14

東京オリンピック開催記念用ポスター案

2020年の東京五輪関係がグダグダなので,遥かラオス人民共和国から応援の気持ちを込めて開催記念ポスター案を作ってみた。

Tokyo202020150814

ウェブ加工サービスの"MAD MAX: FURY ROAD - Fury Filter Site"と,フリーの画像加工ソフトPaint.NETをつかって約10分でできた。

元の写真は2年ぐらい前にこちらで小生が撮影したもの。ネットで拾ったりパクったものではないので安心安全。

勝手に持っていってもいいです。必要な人,おらんと思いますが。

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2015.08.13

図書館戦争:松阪の陣

先ほどから物凄いスコールに見舞われているヴィエンチャンから日本の話題をお送りします。

松阪市長が図書館改革(民間の資金とノウハウを活用するPFI方式ってやつとか,指定管理者制度とか)を掲げつつも議会の抵抗に遭い,議会リコール運動も失敗し,辞職することになったそうで:

松阪市長が辞表提出 市議会リコール不成立」(中日新聞,2015年8月13日)

あれですね。武雄市の樋渡(元)市長がやっていた,図書館をツタヤに運営させるというモデルを実現しようとしたら抵抗にあったという話ですね。

地方自治体においてもコスト/ビネフィットの意識は必要。PFI方式というのも有り。しかしながら,図書館本来の機能というものを忘れてはいけない。例えば,単純に利用者の要望だけに応えていくと,図書館の中は面白いだけの本ばかりになって,啓蒙的機能もアーカイブ機能も失われてしまう可能性がある。

子供が欲しがるからと言ってお菓子ばっかり与えていたら体壊すわけです。図書館のような組織には,カスタマーファーストを掲げつつも,カスタマーを善導する機能も要求されるわけです。

じっさい,武雄市の図書館では,雑誌のバックナンバーがないとか,来館者増にもかかわらず貸出数が比例して増加していないこととか,図書館本来の機能が低下しているのではないかという疑問が出ている。

そういえば,樋渡元市長,今何をしているんだっけ?と思ったら,ツタヤ関連企業に天下っておられたとのこと:

衝撃事実発覚 あの樋渡前武雄市長がツタヤ関連企業に天下り!」(週刊朝日,2015年8月12日)

天下りの話の方が本当は大事だが,それよりも,小生とほぼ同じ年とは思えない老け方には驚愕を禁じ得ない。

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2015.08.12

人民元基準値切り下げ:この夏は中国にやられっぱなし

昨日,中国が人民元の基準値を1.9%切り下げた。

その時の日本市場の反応はそれほど過剰なものではなく,日経平均株価の終値は前日比で88円下がった程度だった。

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一夜明けても日経平均株価の始値は20633円でそれほど下がってはいなかった。しばらくはそこから持ち直すような感じだったのだが,10時を過ぎたころから一転,急激な下落が起こった。中国がさらなる人民元の切り下げを行ったからである。

連日の切り下げから,市場では中国の経済状態が相当悪くなっているのではという懸念が広がったわけである。

7月の上旬と下旬にそれぞれ上海総合指数が大幅下落し,世界の市場を揺るがせたことがあったが,今度は通貨切り下げショック。この夏は中国にやられっぱなしである。


ただ,今回の中国の人民元の切り下げは,より実態に即した為替レートに移行しようとする自由化の動きでもある。

人民元の対ドル基準値のコントロールはこれまでに議論の対象になっていた。

人民元の為替レートは基準値の上下2%までしか変動させられない。これを利用して中国の中央銀行である中国人民銀行は意図的に基準値をコントロールしてきた。

しかし,これからはそういうやり方を改め,前日の取引を考慮に入れる方針を示した。それがたまたま(意図的かもしれないが)今回,連日の切り下げという形で世界にショックを与えてしまったわけである。

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2015.08.11

ヴィエンチャン市中レート:1円=64.6kip

ラオス滞在3日目。

ヴィエンチャン市内の両替商で両替してみた。

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するとレートは1円=64.6kipだった。

昨年の2月だと76.37kip,一昨年の2月だと82kip,2010年の2月だと89kipだった。

ヴィエンチャン市中レート:1円=76.37kip」(本ブログ,2014年2月14日)
ヴィエンチャン市中レート:1円=82kip」(本ブログ,2013年2月22日)
【ヴィエンチャン市中レート】1万円=890,000kip」(本ブログ,2010年2月19日)

ずっと円安kip高の傾向が続いております。

円の価値は一昨年に比べて22パーセント,昨年に比べて15パーセント下落。

アベノミクスめーッ。

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2015.08.10

今度はラオスへ

今月は東南アジア歴訪月間。

先週はインドネシアのバンドンにいたが,今週からはラオスのヴィエンチャンである。

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ラオスに通うのももう7年目か8年目?

この国の経済もずいぶんと成長してきた。

日本企業も進出している。最近だとアデランスが進出してきた:

アデランス海外生産の主要拠点に 全額出資の現地法人アデランス・ラオス社を設立」(アデランス社プレスリリース,2014年5月28日)
アデランスがラオスにサワンナケート本工場を新設。 ラオス全体の雇用は日経企業最大に」(WWD,2015年8月1日)

アデランス社プレスリリースから1年以上経過して工場新設のニュースが流れているが,けっこうペースがゆっくり。まあ,この国だとこんなもんんか。

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2015.08.05

またまたバンドンに来ております

先日からインドネシアのバンドンに来ております。

仕事の合間にアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の会場を見学してきたのでご報告。

Bandungconf01

いまから60年前にアジアやアフリカの指導者たちがバンドンに集まって非同盟主義を掲げた。
その会場が今では記念ミュージアムになっており,当時の様子を再現した展示が見られる。

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↑スカルノやネルーほかアジア・アフリカの英雄たちが集合。

会議場は現在もそのまま保存されているが,60年前のものにしては良く保存されており,大変立派である。

Bandungconf03

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2015.08.01

「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見た件

昨晩(7月31日),うちのツマが「夜8時半ぐらいに国際宇宙ステーションが見られる」と言ったので,夫婦そろって庭に出て観察した。

そうしたら,マイナス1~2等星ぐらいの明るさの物体が,飛行機が移動するぐらいの速度で南の空から東の空に飛び去るのが見えた。

下の図は7月31日8時半ぐらいの国際宇宙ステーションの軌道。全国的に見やすい状況だったのがわかる。

Kibo

(JAXA 宇宙航空研究開発機構ウェブページ「『きぼう』を見よう」より)

ちなみにJAXAのサイトには「『きぼう』/ISSを写真に撮ろう!」というコーナーがあるのだが,常連たちの写真がすごい。単なる光点として撮影しているのではなく,長時間露光で軌道を捕らえたり,超望遠レンズでISSの姿を捕らえたり,ものすごく凝っている。

興味をお持ちの方には「皆様から送っていただいた『きぼう』の写真」のページをご覧いただきたく。


【追伸】

ちなみに国際宇宙ステーションは2016年に廃棄という話があった(参考)。来年でお払い箱かと思ったら,2024年までの使用延長というホワイトハウスからの声明も出ている:

"Obama Administration Extends International Space Station until at Least 2024" (the White House, January 08, 2014)

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