反知性主義の凱歌
内田樹先生の憂えた通り(「コンビニ化する大学と知性の危機について」,「国立大学改革亡国論『文系学部廃止』は天下の愚策」)になりつつありますよ。
「政府,職業訓練専用の高等教育機関設立方針 4年後にも開校」(2015年6月4日,産経ニュース)
日本がよく手本にするアメリカなんか実は教養と学歴が重視される社会で,某ビジネススクールを出ないと某業界に入れなかったりと,社会における大学の価値が重要視されている。社会システムに大学がエンベッド/インプルメントされている。大学の卒業証書はギルドに参加するための必須アイテムなのである。
日本の大学人はこういう枠組みを構成するのに失敗した。故に大学不要論の潮流へと飲み込まれてしまうのだ。
日本では反知性主義が凱歌をあげつつある。
しかし,日本の大学人にとって活路はないわけではない。新興国では今後数十年間,高等教育需要が存在し続ける。南に道は開かれている。
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