円とドルと株価の大雑把な関係
黒田ショックで株価が急上昇し,円が急落している。
以前から為替と日経平均株価との間には関係があると言われているので,粗っぽく調べてみた。
ファイナンスの専門家から見たら噴飯ものだろうが,お遊びの範囲のことである。
毎日のデータを扱うのは面倒なので,月ごとのデータで試してみた。
まず,「Yahoo!ファイナンス」で2012年1月から現在に至る為替と日経平均株価の月別データを収集する:
「始値」,「高値」,「安値」,「終値」があるが,面倒なので,各月の終値を使うことにする。すると,こんなデータが揃う:
さて,このデータを用いて,米ドルと株価の散布図を作ってみるとこのようになる:
ご覧のように,わりと強い相関がみられる。大雑把に言うと,1ドルを円に換算して250倍し,10500を引くと日経平均株価になる,という関係が出てくる。
そこで,
日経平均株価予測値 = 250 × 円/ドル - 10500
としてグラフを書くと次のようになる:
本当の日経平均株価(赤)の線から,為替からの予測値(緑)の線が外れることは多いが,大雑把な傾向はあっていると言えるのではないだろうか?
なお,これは円とドルと株価の大雑把な「相関」関係を表しているのであって,「因果」関係を表しているのではない……ということは言うまでもないか。
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