「ダウントン・アビー」が面白い
今度,第2シーズンが始まるので,それに合わせてアンコール放送が流されているのだが,「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」が面白い。
時代は1910年代。タイタニック号が沈み(1912年),第一次世界大戦(1914年~1918年)が迫る頃。
イギリスの田園地帯にある邸宅 「ダウントン・アビー」を舞台に,貴族や使用人たちによって愛憎劇が繰り広げられる。このころの貴族は食事するのにも散歩するのにも着替えが必要なんですね。
未見の人はこのトレイラーを見て雰囲気を味わってください。
脚本家のジュリアン・フェローズ自身も爵位(Baron Fellowes of West Stafford)を持つ貴族。保守党に属する上院議員。
「ダウントン・アビー」として登場している城館は「ハイクレア城」というハンプシャー州に実際にある城館である。ちなみにハイクレア城はカーナーヴォン伯爵家の邸宅であり,5代目当主はツタンカーメン王墓発掘の資金提供者として知られる「カーナヴォン卿」。
まあとにかく,本物の貴族が本物の城館を使って作った,何もかも本物の貴族志向のドラマである。
ここで思うのが日本と英国の貴族階級の違い。
日本では公家にしても大名(武家貴族)にしても領地は所有物ではなく国家からの借り物であった。それに対して英国では貴族は基本的に大地主であった。
日本では公家も大名も豪勢な生活はできなかったのに対して,英国貴族はそれができた。子孫に関しても,日本では家柄のみが残る場合が多いのに対し,英国では資産家としての貴族が今も大勢いる。
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