京山×国芳×ねこ「朧月猫の草紙(おぼろづきねこのそうし)」全編全頁が読める『おこまの大冒険』
わが家の中だけだろうが,国芳ブームが続いております。
江戸後期に山東京山と歌川国芳の2巨匠がコラボして書き上げた長編戯作『朧月猫の草紙』にまで興味の範囲が広がり始めた。
『朧月猫の草紙』は鎌倉の鰹節問屋「またたび屋」の飼い猫,こま(メス)の一代記である。全七編なのだが,原本を読もうと思えば,当然のことながら,国会図書館などに直接足を運ばなければ見ることができない。
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この長編戯作の全編全頁の画像を収録し,解説と抄訳を付したのが,この「おこまの大冒険〜朧月猫の草紙〜」である。小生のように江戸時代のグニャグニャしたくずし字を読むのが困難な人でも楽しんで読むことができる。
おこまは,恋しいとら(オス)と駆け落ちしたり,別れ別れになったり,名家の娘,撫子姫のペットになったり,あれやこれやの大冒険を繰り広げる。
今でこそ,猫は放し飼い,犬はチェーン/綱でつなぐ,という飼い方が普通になっているが,猫の放し飼いが始まったのは桃山時代末期~江戸初期である。
それ以前は現在とは逆で,犬は放し飼い,猫は綱でつながれて飼われていた。猫が放し飼いになった理由は,桃山時代末期~江戸初期に大都市が誕生し,ネズミの害がひどくなったため。猫にネズミを自由に捕らせるために放し飼いのお触れが出たのである。
その辺の事情は先日から紹介している『資料としての猫絵』に書かれている。
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それにしても『猫の草紙』の中で,犬が凶悪な面相に画かれているのは気の毒である。
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