イギリスでも鶏肉の問題が持ち上がっている件→3分の2の鶏肉はカンピロバクターに汚染されている
中国の「上海福喜食品」で使用期限切れの鶏肉(青く変色したものもあり)が,マクドナルドやファミマ等,ファストフード向けの加工に回されていたという衝撃的なニュースがここ連日流れているが,イギリスでも鶏肉の安全性の問題が持ち上がっている。
Revealed: the dirty secret of the UK’s poultry industry (by Felicity Lawrence, Andrew Wasley and Radu Ciorniciuc, the guardian, Wednesday 23 July 2014 15.47 BST)
- Two-thirds of fresh retail chicken in UK contaminated with campylobacter
- Guardian findings prompt investigations at three major supermarkets
- Government shelves plans to name and shame suppliers
要するに,食肉業者の衛生管理がいい加減で,加工場の床にも,養鶏場にもカンピロバクターが広がっていて,スーパーで売っている鶏肉の3分の2が汚染されているという話である。
やり玉に挙がっているのはイギリスの2大加工業者,"2 Sisters Food Group"と"Faccenda"。
ガーディアン紙の記事には"2 Sisters Food Group"の工場の床に鶏の内臓だの血だのが広がっている写真が掲載されている。
洋の東西で同時に鶏肉の問題が持ち上がるとは,単なる偶然ではないような気がする。
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コメント
生で食べられなくなった魚は焼いて食べる。
焼いても食べられない魚は煮て食べる。
いよいよダメになった魚は「煮ても焼いても食えない」。
私たちの子供のころは多少傷んだ食材でも結構平気で食べてたような気がします。
じゃあ今回みたいなケースはOKなのか?と言われると何だか違うような気もします。
私たちが子供だったころの牧歌的な食卓と現在との間には決定的に異なる何かがある…身も蓋もなく言ってしまえば、それは世界規模で全面化した高度資本主義ということになるのですが。
中国のおじさんの「食ったって死にゃあしねえよ」という一言が、そんな世知辛い世の中に響くバラードのように聞こえてしまったりして何だかなあと思ってしまいます。
投稿: 拾伍谷 | 2014.07.26 01:22
とんでもない食材であるにもかかわらず,目立った被害が出ていないというのが驚きです。人間って丈夫。
いいものを食べようと思ったらそれなりのお金をかけなくてはいけないというのは,まあ,当たり前と言えば当たり前ですね。安くて美味しいなどというのはそもそもありえないことなのでしょう。
日本で手塩にかけて育てられた和牛はアラブのお金持ちの食材となるそうです。
投稿: fukunan | 2014.07.29 01:06