岩波文庫に尾崎翠『第七官界彷徨』が入る件
以前,「胞子文学のススメ」(2014年4月14日)という記事の中で,田中美穂編『胞子文学名作選』(港の人)という書籍を紹介した。
胞子文学名作選 田中 美穂 港の人 2013-09-20 売り上げランキング : 81353 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
このアンソロジーの中で重要な位置を占めているのが,尾崎翠「第七官界彷徨」という作品だが,このたび,岩波文庫に他の作品とともに入ることとなった:
第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇 (岩波文庫) 尾崎 翠 岩波書店 2014-06-18 売り上げランキング : 24067 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
とりあえず,ウィッシュリスト入り。だが,買うべきか,買わざるべきか。
以前,岩波文庫にサルトル『自由への道』が入ったときもそうだったし,折口信夫『死者の書・口ぶえ』が入ったときもそうだったのだが,ここ数年,小生が読みたいと思うような本が読みやすい形(新訳,現代語訳)で,岩波文庫に入るので,こちらとしても購入せざるを得ない状況になっている。なんということだ,岩波文庫。
そうそう,エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』 やブッツァーティ『タタール人の砂漠』もウィッシュリストに入ったままだ。
やし酒飲み (岩波文庫) エイモス・チュツオーラ 土屋 哲 岩波書店 2012-10-17 売り上げランキング : 70379 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タタール人の砂漠 (岩波文庫) ブッツァーティ 脇 功 岩波書店 2013-04-17 売り上げランキング : 93748 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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コメント
ナボコフの「青白い炎」も出るんですね6月の岩波文庫。あ、パヴェーゼ「月とかがり火」も…
尾崎翠とナボコフは筑摩書房、パヴェーゼは白水社からそれぞれ出ていましたね。それらが岩波文庫に入るというのは良いことだと思う反面、ちょっとスパン早過ぎないかしらと思いもしますが、実際どこの出版社も品切れの嵐だし岩波文庫だってぼんやりしてたら品切れになってしまうし、いやはや複雑な心境です。
投稿: 拾伍谷 | 2014.06.25 23:35
結局,『やし酒飲み』と『第七官界彷徨』を購入しました。本棚がまた狭くなります。
投稿: fukunan | 2014.07.02 00:52