(続)さよなら人類――13歳の少年を模した人工知能がチューリングテストを通過
(Photo by Seeman)
英 the guardian紙の記事だが,ロシア生まれのプログラマたちが作成した13歳の少年を模した人工知能「Eugene Goostman (ユージン・グーストマン?)」が,チューリングテストを通過したとのこと。
"Computer simulating 13-year-old boy becomes first to pass Turing test" (by Press Association, theguardian.com, June 9, 2014)
'Eugene Goostman' fools 33% of interrogators into thinking it is human, in what is seen as a milestone in artificial intelligence
この人工知能を作ったのはロシア生まれで現在米国に住むウラジーミル・ヴェセロフ (Vladimir Veselov)とウクライナ生まれで現在ロシアに住むエフゲニー・デムチェンコ (Eugene Demchenko)の二人である。
チューリングテストはロンドンの王立協会で実施され,33パーセントの質問者を欺いた(人工知能が人間のフリに成功した)という。
過去にもインドで,チューリングテストを通過した人工知能があったということだが,それは会話データベース頼りのもので「知性」と言えるかどうかについて異論があるとのこと(そいつはむしろ「人工無能」の方だろう)。今回の人工知能「ユージン」は,「自分の言葉で話す」タイプだそうで,エポックメイキングなものらしい。
ちなみに「ユージン」の会話は上述のthe guardianの記事の続きで見ることができる:
"Eugene the Turing test-beating 'human computer' – in 'his' own words" (theguardian.com, June 9, 2014)
Algorithm pretending to be 13-year-old boy passes Turing test among third of judges – read some past conversations
ということで,またもや人類の終わりが近づいてまいりました。
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