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2014.04.07

インドでは今日(4月7日)から総選挙が始まる:国民会議派大敗の可能性

アフガニスタンの大統領選挙(4月5日実施)も大事だが,世界最大の民主主義国家:インドの総選挙も大事である。

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インドの総選挙(下院議員選挙)は4月7日から始まるが,この一日で終るわけではなく,5月12日まで国内各地で実施される。開票はまとめて5月16日に行われる。随分と時間がかかるように思えるが,インドの有権者は8億人を超え,国土も広いから,まあこんなものだろう。

インドの下院(ローク・サバー)は定数545議席。そのうち,与党・国民会議派(Indian National Congress, INC, 通称はCongress Party)が206議席,人民党(Bharatiya Janata Party, BJP)が117議席を占めている。

国民会議派はインド独立前からの伝統ある政党である。ネルー,その娘インディラ・ガンディー,その息子ラジーヴ・ガンディーと,いわゆるネルー・ガンディー王朝がこの政党のリーダーシップをとっている。現在は,ラジーヴ・ガンディーの妻ソニア・ガンディー総裁と息子,ラーフル・ガンディー副総裁(43)が率いている。政治的立場は中道左派である。

人民党(BJP)は1980年にできたヒンドゥー至上主義政党である。1998~2004年まで政権を担っていた(バジパイ(ヴァージペーイー)首相)。現在はナレンドラ・モディ(グジャラート州政府首相)(63)がリーダーとなっている。


  ◆   ◆   ◆


The Guardianの記事によれば,今度の選挙では国民会議派が大敗しそうである:

Rahul Gandhi faces poll disaster as India is set for historic vote (by Jason Burke, The Guardian, April 5, 2014)

同記事に引用された,複数の世論調査結果によると,BJPが大勝し,過半数まであと30議席ほど,という結果になりそうだとのこと。ということは240議席程度獲得の見込みか?

一方の与党,国民会議派だが史上最悪の結果になりそうである。二桁しか議席が取れないという予測もある。

デリーの政治評論家の間では,BJPの勝利は当然のこととして,いったい何議席取れるのか,ということに議論が集中している。


ということで,ナレンドラ・モディが政権を担うことになるとして,彼の主張はどんなものだろうか?

伝えられるところによると,ナレンドラ・モディは反中国・反パキスタンの姿勢が強いと言われている。また,グジャラート州への企業誘致を積極的に進め,同州の経済成長を促したという功績がある。経済成長+反中国ということで,日本との友好が深まる可能性がある。

その一方で,女性の権利,地位向上に対しては疑問符がついている;

Narendra Modi as prime minister would roll back women's rights in India (by Amrit Wilson, The Guardian, April 4, 2014)

同記事によれば,ナレンドラ・モディが治めているグジャラート州では,男女比率がいびつで(男性1000人に対して女性918人,インド全体では男性1000人に対して女性940人),女児殺害件数が高い可能性がある。また,女子の就学率が全インド平均よりも低い。さらに,レイプや女性誘拐事件に対する有罪判決の比率がインドで最も低い。

先の「反中国・反パキスタン」姿勢,加えて,女性の権利への無関心が国内を不安定にする可能性もある。

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