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2013.12.26

クリスマスにはホットワイン(グリューワイン)

さて,クリスマスは終了。
仏教徒のような神道信者のようなわが家でも世間同様お祝いいたしました:

Christmasdinner2013

シャンパンを開けたり,RF1に注文した極旨のパテをバケットに塗りたくって食べたりして。

ちなみにうちはフライング気味で,12月23日,今上天皇陛下のお誕生日に世間よりも一足先にクリスマスをお祝いしております。

さて,本記事で取り上げるのは,ホットワインこと,グリューワイン。ドイツやフランスではクリスマスには欠かせない飲み物らしい。

Sternthaler01

上述のパテやオードブルを井筒屋宇部店に引き取りに行った際,酒類販売コーナーで発見してしまい,購入した。税抜き1400円。

Sternthaler02

ニュルンベルクのシュテルンターラーというところが製造したもの。なんかいい味わいのラベルである。はっきり言ってジャケ買い。

アルコール度数は10%。赤ワインをベースに砂糖,オレンジ,レモンや,シナモン,クローブ,アニスなどのハーブを加えて作られたものである。サングリアの温かいバージョンだと思えばよい。そういえば以前,サングリアを作ったなぁ(参照)。

温めて飲むと,強烈かつ芳醇な香りの蒸気が喉に来る。養命酒や陶陶酒や保命酒みたいなものだという人もいる。小生は温めた紹興酒を思い出した。

非常に甘い。あと,飲んでみると特に苦々したものは残らずすっきりしている。人によって好き嫌いがあると思うが,小生はこれは良いと思う。手足が温まるし。Ich bin glucklich.

アマゾンでも出ているかな~と物色してみたら,一応ありました(クリックするとサインインを求められる。酒類だから?):

ドクターディムース カトレンブルガー チェリー グリューワイン(ドイツ・ホットワイン)甘口 1000mlドクターディムース カトレンブルガー チェリー グリューワイン(ドイツ・ホットワイン)甘口 1000ml

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グリューワインは主として赤ワインベースだが,白ワインのものもある。月桂冠が輸入していた:

白ワイン グリューワイン 750ml ドイツ白ワイン グリューワイン 750ml ドイツ

月桂冠
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2013.12.24

眠りにいざなうヤバいデバイス: Panasonic 目もとエステ

昨日,家電量販店で「Panasonic 目もとエステ<うるおいタイプ>」を買ってきた。

さっそく使ってみたのだが,目の周りがぼんやりと温まり,微妙な振動が伝わってきて,眠ってしまいそうな気持ちよさ……というか寝てしまった。

Panasonic 目もとエステ<うるおいタイプ> ピンク EH-SW51-PPanasonic 目もとエステ<うるおいタイプ> ピンク EH-SW51-P

パナソニック 2013-09-01
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充電1時間で12分×2回使用できる。振動のリズムは12分間のものが2モード,6分間のものが1モード選択できる。附属品の固定バンドを使えば,座った状態でも使用する可能。出張に持っていくといいかも。

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2013.12.23

Cookie Clickerがクリスマス仕様になっている件

クリスマス迫る中,この連休,皆様いかがお過ごしでしょうか。

小生は某省への提出書類数件の締め切りに追われております。予算が閣議決定されるので,年末になって急にプロポーザルよこせ,とのたまわるわけです。

書類ばっかり書いていると,違うことをやりたくなります。

結局,ブラウザゲームに手を出してしまうのですが,以前から話題のCookie Clicker,クリスマス仕様になっていました。

Cookie01

なんか,ストアに陳列されているものもこんなになっているし:

Cookie02

いろいろ購入したらこんなことになっているし:

Cookie04

Specialもなんかこんなになっているし:

Cookie03

Elder Santaなるものも登場(左下)するし,Wrinklerもクリスマス仕様になっているし:
Cookie06_2


I am delighted to wish everyone a very Merry Christmas!

っつうことで,仕事に戻ろうと思います。


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2013.12.21

ハイコンテクストな映画『スティーブ・ジョブズ』:アシュトン・カッチャーの演技を称えよ

映画『スティーブ・ジョブズ』。

シネマスクエア7での上映は今日が最終日だったので,あわてて見てきた。

単純に面白かった。ジョブズに成りきったアシュトン・カッチャーの演技は素晴らしい。

映画を観終わってから猫背歩きになってしまいツマにたしなめられるほど。


この映画についてはイマイチという批評もあるがそれはそれで理解できる。この映画は「ハイコンテクスト」な映画だからだ。

ハイコンテクストというのは,鑑賞するためにはあらかじめお約束や予備知識を要求するということである。

この映画,どうやって知り合ったのかわからない状態でウォズニアックが登場するし,ビル・ゲイツとの戦いはほんのちょっと触れられるだけだし,NeXTを立ち上げた話は一瞬しか出てこないし,Pixarには触れられないし……と相当端折って話が展開する。スティーブ・ジョブズとアップル・コンピュータに関する予備知識がないと,なかなか楽しめないだろう。

この映画を見るちょっと前にWIREDの別冊:"WIRED X STEVE JOBS"を読んでおいたのだが,非常に役に立った。同誌の166~173ページには"THE 'GOOD JOBS, BAD JOBS' TIMELINE (スティーブ・ジョブズ「天才とクソ野郎」年譜)"というものが付いているのだが,この映画に出てくるエピソードも含め,様々なエピソードが時系列でコンパクトにまとめられており,頭の整理に役立つ。これは映画を見たあとに読むとさらに面白い。

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WIRED編集部

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あと,同誌ではジョブズを演じたアシュトン・カッチャーに対するインタビュー記事が巻頭を飾っている。アシュトン・カッチャーはジョブズに関する情報を収集し,ドキュメンタリーやインタビュー映像を繰り返し見ることによってジョブズの歩き方,話し方などを学び取った。さらにジョブズの内面に迫るため,映画にも出てくる『ビー・ヒア・ナウ』など,ジョブズの読んだ本も読みこんだという。

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こうした猛烈な勉強,ジョブズの内面と外面の両方をトレースする作業が,素晴らしい演技を生み出した。

アシュトン・カッチャーはアイオワ大学で生化学工学を専攻していたという過去があり,理系の素養を持つ。WIRED誌の記事によれば,カッチャーは芸術とテクノロジーに対するジョブズの考え方に親しみを感じているということだ。

映画『スティーブ・ジョブズ』のハイコンテクスト性については賛否両論だろうが,アシュトン・カッチャーの演技力については称賛あるのみである。

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2013.12.20

来年1月か2月,"Newsweek"誌が紙媒体として復活の見込み

2012年12月31日号を以って"Newsweek"誌は紙媒体での発行を終了した。

紙媒体の時代から電子媒体の時代への移行を象徴する出来事だった。このあたりのことは松岡正剛の千夜千冊「1525夜 佐々木紀彦○5年後,メディアは稼げるか」に取り上げられている。

だが,紙媒体終了からわずか1年,"Newsweek"誌は再び紙媒体を復活させることとなった:
Newsweek Print Edition Is Returning (by J. Zelman, The Huffington Post, Dec. 4, 2013)

Newsweekの編集長,Jim Impocoは紙版の位置づけについて"We see it as a premium product, a boutique product."と語っているが,紙版に戻る理由や,電子版で十分満足している読者をどのように引き付けのかといったことについては特に語っていないようだ。

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2013.12.19

猪瀬都知事辞任表明へ: シングルイシュー知事イノセント

猪瀬都知事がとうとう辞任を表明することとなった(19日午前の予定。参考)。

11月上旬,「小学館DIMEトレンド大賞」の席上で壇蜜に対し公開ナンパを仕掛けるなど(参考),栄華の極みにいた猪瀬知事だったが,2012年12月の知事選前に医療法人「徳洲会」グループから現金5000万円を受け取った問題で一転,窮地に追い込まれた。

テリー伊藤以外に擁護する援軍もなく(参考:日刊ゲンダイ),人望の無さを世に知らしめた。

都議会では連日の集中砲火を浴びつつも,カバンコント(参考)を展開し,世間からの失笑を浴びたりしていたが,このままのらりくらりと今の地位に居座り続けるのかもしれないという懸念もあった。

しかし,高村自民党副総裁から辞任を促され,さらに首相から五輪準備の障害になっているという趣旨の発言を受けるに至って,とうとう辞任を決意することとなったようだ。

  ◆   ◆   ◆

かつての青島都知事は「都市博中止」というシングルイシューを成し遂げ,それ以外の目立った仕事はしていない。都民は青島都知事に対して,「都市博中止」以外の職務を求めていなかったのであるからそれで良い。

猪瀬都知事もまた「五輪誘致」というシングルイシューを完遂(いらない発言で足ばかり引っ張っていたという説もあるが)したわけで,賢明なる都民はそれ以外の仕事を求めていないだろう。ここで辞めるのがやはり賢明である(もっと賢明ならば都議会で失笑を買う前に辞めるべきだったが)。

ひょっとしたら,後継者選びに時間がかかっていて,辞任が延び延びになっていたのかもしれないが,本当のところは全部闇の中(次の都知事選には,東国原が~,蓮舫が~,舛添が~,小泉が~といろいろな名前が取りざたされているがさてどうでしょう? 小生は舛添先生がいいと思います)。

なにはともあれ,作家として名を上げ,知事として身を立て,五輪招致という大命を果たしたのだから,もういいでしょう。これで終わりにしましょう,猪瀬さん。

勝ち抜く力 なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか (PHPビジネス新書)勝ち抜く力 なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか (PHPビジネス新書)
猪瀬直樹

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↑なんというグッドタイミングで出版するのだろう。辞任劇も演出の一環かと。


(追伸)
……東京都のことばかり語って,お前の住んでいる山口県はどうなんだよ,とのご批判はごもっとも。うちの県知事は病気療養のため,10月末からずっと入院中。それでも県政が回るのが田舎の凄いところ。

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2013.12.17

「再死 (punarmrtyu)」の発見

ここしばらく, J.ゴンダ (Jan Gonda, 1905-91)の『インド思想史』を読んでいたわけである。

紀元前1200年頃の『リグ・ヴェーダ』の成立に始まり,紀元前800~前600年のブラーフマナ文献の主要部分の成立,紀元前5世紀頃のジャイナ教,仏教の誕生を経て,紀元5世紀以降のヒンドゥー教(インド教)の隆盛までをコンパクトにまとめた書籍である。

インド思想史 (岩波文庫)インド思想史 (岩波文庫)
J. ゴンダ J. Gonda

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インド思想にはもちろん様々なバリエーションがあるわけだが,基本的に次のような内容に立脚していると言ってよい。

  • 宇宙の根本原理としての「梵 (brahman)」の存在
  • 人を含めた生物全てが延々と生死を繰り返すという輪廻 (samsara)の思想
  • 輪廻からの解脱が宗教の最高の目的

『インド思想史』の第6章「仏陀」によると,仏陀自身は梵や輪廻の存在を肯定も否定もしない不可知論の立場をとっており,あらゆる体験の停止,すなわち涅槃に至ることによって解脱することを説いたようであるが,その後の仏教思想の発展をみると,結局はインド思想の範疇に戻っていったように思われる。

それはさておき,本記事で話題にしたいのは輪廻思想の誕生である。

この考え方が誕生する前段階として「再死 (punarmrtyu)」の思想があったというのが本書を読んで初めて知ったことである。

インド以外の古代文明では,人は死んだ後,適切な葬送儀礼を経て,あの世(天国,来世等)に生まれ変わり,永遠に生き続ける,という考え方があった。例えば,エジプトなんかそうである。

ところが,インドではブラーフマナ(文献)時代になると,あの世での生活も永遠には続かないかもしれない,あの世でもまた死ぬかもしれない,という「再死 (punarmrtyu)」の思想が生じたようである。

ゴンダは「再死」の思想から「輪廻」の思想に至った理由は明らかでないと述べているが,小生などが見たところ,ごく自然に展開していったのではないかと思われる。二度あることは三度ある,三度あることは……という具合に。

小生としてはどちらかというと「再死 (punarmrtyu)」の思想が生まれたこと自体が驚きである。このあたり詳しく研究した人はいないものか?

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2013.12.10

小澤祥司『エネルギーを選びなおす』を読む

最近,山口県内で「スマートコミュニティ」推進の相談を受けることが多くなっている。昨日もスマートコミュニティに関する会議のため山口県の東端まで出かけてきた。

あちこちの自治体で「スマートコミュニティの推進」が掛け声のように叫ばれているが,そもそも何故,スマートコミュニティが必要なのか? その理由を教えてくれるのが小澤祥司『エネルギーを選びなおす』(岩波新書)である。今年の10月に刊行された。

エネルギーを選びなおす (岩波新書)エネルギーを選びなおす (岩波新書)
小澤 祥司

岩波書店 2013-10-19
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大規模発電所は「規模の経済」により比較的廉価で電力を提供できる。しかし,電源と消費地が分離しているため,発電の際に生じた排熱は無駄に捨てられてしまう。また,大規模集中設備は災害などで停止した場合の被害が甚大である。

家庭など,消費地で(オンサイトで)分散して発電あるいは熱電併給を行うようにすれば,エネルギーは無駄なく消費されるかもしれない。しかし,分散した設備の維持には莫大な費用が掛かるだろうし,設備の稼働率や効率は大規模集中型に比べて劣るだろう。

個別分散でもなく大規模集中でもなくその中間,コミュニティサイズでエネルギーの生産・消費を行うのが最も効率が良い,というのが本書の主張である。本書では「スマートコミュニティ」という言葉は使っていないが,目指すところはそこである。


  ◆   ◆   ◆


さて,過去に本ブログを読んだことがある人は気が付いたかもしれないが,同じような主旨の新書をこれまでに3冊紹介してきた。

新しい順に並べると,まず,藻谷浩介+NHK広島取材班『里山資本主義』(角川oneテーマ21)がある。

里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
藻谷 浩介 NHK広島取材班

角川書店 2013-07-10
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つぎに,田中直『適正技術と代替社会』(岩波新書)がある。

適正技術と代替社会――インドネシアでの実践から (岩波新書)適正技術と代替社会――インドネシアでの実践から (岩波新書)
田中 直

岩波書店 2012-08-22
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そして,吉田文和『グリーン・エコノミー』(中公新書)がある。

グリーン・エコノミー - 脱原発と温暖化対策の経済学 (中公新書 2115)グリーン・エコノミー - 脱原発と温暖化対策の経済学 (中公新書 2115)
吉田 文和

中央公論新社 2011-06-24
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これらの新書に共通するのは,

  • 大量生産・大量消費を前提とする技術体系から,地球環境にやさしく,資源を大量に消費しない,高度なレベルの技術体系を確立する方向に転換しようという姿勢(適正技術
  • 環境・エネルギー・経済・福祉・防災などの諸政策を地域レベルで組み合わせ,地域経済を活性化し,生活環境を強靭化する考え方(ポリシーミックス

というようなことである。

本書で取り上げられたネタで特に『里山資本主義』と重なる主張としては「再生エネルギーの普及で国富を域外に逃さない」ということが挙げられる。

『里山資本主義』ではエネルギーの地産地消を行うことで,自治体からの「国富」の流出を食い止めようという話が出ていたが,本書では再生エネルギーの推進によって国のレベルで鉱物性燃料の輸入を減らそうという話が出ていた(『エネルギーを選びなおす』179頁)


  ◆   ◆   ◆


本書の特徴の一つとしては,「エネルギーは電力だけではない」「電力の呪縛から逃れよう」->「プラグを抜こう」ということが強調されていることが挙げられよう。

家庭では給湯・暖房需要が多いが,電気でわざわざ加熱するのはもったいなく,加熱は燃焼熱で,ということが主張されている。こうした「エネルギーの適材適所」は古くはエイモリー・ロビンス『ソフト・エネルギー・パス』で唱えられていたことである。

エネルギーの適材適所」ということで言えば,本書では,むやみやたらな太陽光発電の増加や無計画なバイオマス発電の推進を厳しく戒めている。

先ほど述べたように,家庭の給湯・暖房需要ということを考えれば,太陽光発電よりも太陽熱温水器の方が,設置面積も小さく,費用対効果が大きい。

また,バイオマスに関しても山の奥で木質ペレットを生産・輸送して燃焼・発電して暖房に回すよりも,周辺の山林からを切り出して燃焼させて蒸気や温水を利用する方が安く済む。

ここで大事なのは電力の買い取り価格にまどわされてなんでもかんでも電気に変換するのではなく,「エネルギーの適材適所」を考えることである。


  ◆   ◆   ◆


古代文明から現代にいたるまでのエネルギー利用史をコンパクトにまとめているのも本書の特色である。

本書第I部を読むと,人類は大昔からずっとエネルギーを渉猟するだけだったことがわかる(『エネルギーを選びなおす』「I エネルギー渉猟文明」)。究極のリサイクル社会と称賛されていた江戸時代においても,実際には山が丸裸になるぐらい薪がとられていたようである。

今,人類は歴史上初めてエネルギーを再生産することに挑戦しているのだ,ということが強く印象付けられる第I部である。

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2013.12.08

Is Bandung burning? (2) Visit to Bandung Digital Valley: バンドンは燃えているか?(その2)バンドン・ディジタル・ヴァレー訪問

ベンチャー企業(スタート・アップ:Start-ups)に手を差し伸べ,離陸するところまで育て上げようとするのがインキュベーション(孵化)組織である。

バンドン市内にもインキュベーション組織があり,その一つがBandung Didital Valley (BDV)である。

運営しているのはインドネシアの国営通信企業Telkomである。

バンドン工科大学経営管理学院 (SBM-ITB) のスダルソ院長の話に寄れば,国営企業はCSRの一環として,利益の一部をスタート・アップ(ベンチャー企業)たちの支援に回すことが義務付けられているとのこと。ということでBDVはTelkomのCSR活動の一つである。

Telkomが運営していることもあり,BDVはICT系の起業支援を行っている。

BDVはTelkomの研究開発センターの4階に設置されている。ずいぶんと明るい感じの空間である。

Digitalvalley00

パーティションの内側では複数のスタート・アップ候補が肩を並べて開発業務に没頭している。各グループはだいたい4,5人ぐらいのスタッフで構成されている。スタッフたちの平均年齢は25歳ぐらいとのこと。

Digitalvalley01

広報担当のリッサ・レントゥア(↓)によれば,毎年1回公募するごとに300ぐらいのグループから新しいICT系ビジネスのプロポーザルがあり,最終的には10ぐらいがグループが起業するという話である。

Digitalvalley02

BDVではスタートアップ候補たちの金の面倒を全てTelkomが見ることになっている。育成は4段階に渡って行われ,第1段階は"Customer & Idea Validation", 第2段階は"Product Validation",第3段階は"Market Validation",第4段階は"Growth & Scalability"である。

第1段階"Customer & Idea Validation"の段階では,300ぐらいのプロポーザルから100ぐらいを選び,最初の1か月間,1グループあたり1000万ルピア(10万円)を与えて,製品(サービス)の概念設計を行わせる。

第1段階終了時に概念設計案が審査され,30グループが選定される。ここで落ちたグループはBDVから退去することになる。

この30グループが次の"Product Validation"の段階に入る。1グループあたり1億2000万ルピア(120万円)が与えられ,各グループは3か月かけて製品(サービス)の試作にあたる。

第2段階終了時にも審査が行われ,ここで10グループ程度に絞られる。

つぎの段階,"Market Validation"の段階では,。1グループあたり1億2000万ルピア(120万円)が与えられ,各グループは2か月かけて製品(サービス)を完成させ,ユーザーテストなどを実施する。

第3段階にもパスすれば正式に起業である。すなわち第4段階"Growth & Scalability"に移る。ここで各グループはスタートアップ候補から本当のスタートアップになる。この段階ではBDVは18か月にわたり上限100億ルピア(1億円)までの支援を行う。

18か月後には各スタートアップはBDVを離れ,独自の道を歩むことになる。ここから先,各スタートアップは利益の一部をTelkomに還元しなくてはいけない。


  ◆   ◆   ◆

Digitalvalley03

ここではいくつかのCEO候補(グループ・リーダー)たちに話を聞いた。あるグループではバンドン市内の公共交通機関案内のアプリ"kiri"を開発していた。日本で言うとNavitimeとgoogle mapを組み合わせたようなものか。

また,あるグループでは結婚式手配のサイトを構築していた。式場から車の手配からあれやこれやをweb上で実施するというわけである。

BDVは単に場所と資金提供をするだけでなく,外部から講師を招き,BDV入居者たちにマーケティングやマネジメントの教育を施しているという。

BDVに居る間にスタートアップ候補たちがTelkomから得た資金は返金の必要はない。本当に事業が軌道に乗った場合に利益を還元してもらうという仕組みである。Telkomはずいぶんと太っ腹である。

Digitalvalley04

日本にも大学を中心として多数のインキュベーション施設が設立されているが,こんな小奇麗なところはない。また資金面でもこんなには恵まれていない。

前回紹介したagateはインキュベーションの力を借りずに設立された企業だったが,BDVのように手厚い支援を受けながら生まれつつある企業もある。

どのベンチャーも若く,熱い。ことICT分野に関してはバンドンの未来は明るい。

やはりバンドンは燃えている。

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2013.12.06

Is Bandung burning? (1) Visit to Agate Studio, Bandung: バンドンは燃えているか?(その1)バンドンのゲーム開発企業アガテ

今週はずっとインドネシアのバンドンに居る。現在は雨季で気温は30℃未満,朝夕は20℃を下回ることもあるぐらいの冷涼な気候である。

バンドンはスンダ人の民族衣装であるbatikなど繊維産業が盛んなことで知られているが,最近では様々な産業が出現している。大企業もあるし,魅力的なベンチャー企業もある。今回は2009年に設立されたゲーム開発企業アガテ (Agate Studio)を紹介しよう。

アガテは2009年4月1日に大学を卒業したばかりの若いスタッフ18名によってバンドン市内に設立された。

2010年9月には"Earl Grey and this Rupert Guy"というヒット作を生み出し,100万人のユーザーを獲得した。

2011年2月には初のブラウザベースのゲーム"Football Saga"をリリースし,一日10000人のユーザーを得ることに成功した。

最近ではさらにノキア携帯を使ってプレーする拡張現実ゲーム"Smash Mania"を開発している。

"Live the Fun Way"が会社のモットーで,日夜,新たなゲームの開発に明け暮れている。海外のゲーム企業とも連携しており,例えば日本ではスクエア・エニックスと提携している。

アガテ全体では80名以上の社員がいるが,そのうち,50名以上がバンドン本社にいる。

今回訪問したのはその本社であるが,ただの民家である↓

Agate06

ここに50名ものスタッフがいる。見てくださいこの靴箱の様子↓ サンダルやシューズの上に猫が寝ている!

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玄関を抜けるとすぐにリフレッシュゾーンに入るのだが,日本の漫画(のインドネシア語版)だらけである。「BLEACH」もあったけど,手塚の「ブッダ」もあった。

Agate01

開発部門の様子はこんな感じで,まあ日本の開発業者もこんなもんでしょう。

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多目的ルームで説明を受けたが,壁際には寝床が山積みになっていた(↓)。開発スタッフがくたびれたら仮眠をとるのであろうと思う。

Agate05

アガテの社員の平均年齢は25歳以下ということである。18,19で入社する若者も多いようである。

物凄い熱気を感じた。だいぶ前に『ソーシャル・ネットワーク』という映画を見たが,フェイスブックが急成長するときと同じ雰囲気を感じた。アガテもうまくいけばインドネシアにおける巨大なゲーム産業になるのだろうと思う。

バンドンは燃えている。

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2013.12.01

金沢の尾山神社に行ってきた

先週末,金沢に行ってきた。なぜ,今頃記事を書くのかというと雑事に追われていたからです。明後日にはインドネシアに居るし…。

金沢で見たもののうち,記憶に残ったものを紹介する。尾山神社である。

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尾山神社は前田利家とまつを祀った神社であるが,神門は和洋折衷の斬新なデザイン。

Oyamashrine02

江戸時代は,幕府の許可なく神社を創建できなかったので,明治になってから建設された(1873年/明治6年)。

そのためか,西洋の建築技術が応用され,上層階にはステンドグラスが使用されている。さらに屋根には日本最古の避雷針が使用されている。

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↑境内から神門を振り返る。

Oyamashrine03

↑神門越しに社殿を望む。

Oyamashrine04

↑境内には前田利家像が。

Oyamashrinesidestreet

↑神社脇の小道

Oyamashrinesteps

↑神社の石段

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