米国株式市場はバブルなのか?―Shiller PERによる評価
「米国株はバブル状態か」(by Joe Light, WSJ, 2013年11月18日)という記事が出ている。たしかにS&P500種株価指数は2009年3月9日以来,166パーセントも上昇しており,一部では大丈夫なのかという懸念が生じている。
(photo by cohdra)
同記事の結論としては,バブルではないだろうということが述べられている。その根拠となっているのが,ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー(Yale University)が提唱している指標,"Shiller PER"の数値である。"Shiller PER"は1881年以降の米国株の平均PER(株価を利益で割った,株価収益率)値16.5倍を48%上回っているという。しかし,リーマンショック前の住宅バブル時やドットコム・ブーム時にはPERははるかに高かった。現在の株価は"Shiller PER"で測る限り,割高なだけであるようだ。
"Shiller PER"に関するより詳しい情報は,英文だが,次のサイトにある:
"Shiller P/E ? A Better Measurement of Market Valuation"
このサイトによれば,2013年11月18日のShiller PERは24.9倍である。住宅バブル時のPERは28倍ということなのでまだ余裕がありそうである。
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コメント
今日のお話、先日の話題を思い出さずにはいられませんでした。
「相関と因果」・・はてさてこの度は如何に・・
投稿: 拾伍谷 | 2013.11.20 01:58
"Shiller PER"の数値がまだ大丈夫だということでまだしばらく米国株式の上昇が続くのではないでしょうか。ということは株式市況と"Shiller PER"はお互いに原因であり結果であるということになるのでしょうね。
投稿: fukunan | 2013.11.20 12:08