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2013.11.05

防府の毛利博物館に雪舟「四季山水図」を見に行く―いよいよご対面,毛利氏庭園へ

さて,前記事の続き。

防府天満宮を後にして,レンタサイクルで毛利氏庭園に向かう。移動時間,約15分。

毛利氏庭園内には重要文化財に指定されている旧毛利家本邸がある。そしてその旧毛利家本邸の一角には毛利家代々のコレクションが展示してある毛利博物館が設置されている。

そのコレクションの中の白眉ともいえるのが,国宝 雪舟筆「四季山水図(山水長巻)」である。

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(雪舟筆 四季山水図(山水長巻) 夏景部分を絵葉書から再構成。もちろん現物はもっとカラフル)


  ◆   ◆   ◆


山水長巻は毎年11月ごろに限定して公開される。

はやる気持ちを抑えつつ,旧毛利家本邸に入る。

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↑旧毛利家本邸玄関

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↑本邸外観

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↑客間・大広間

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↑同じく客間・大広間である。掛け軸の書は「百万一心」と書いてある。「一回一力一心」ではない。

Mourishigarden05
↑大広間の天井は,「格天井(ごうてんじょう)」で江戸の伝統を受け継いでいるが,シャンデリアを設置しているあたりが,和洋折衷を感じさせる。

Mourishigarden06
↑長い廊下・・・。


さて,毛利邸一階を巡り,かつての華族の素晴らしい邸宅の作りを堪能しているうちに,本題の雪舟「四季山水図」のことを忘れそうになったのだが,内部を巡っていくうちに,一階の奥まったところにある「毛利博物館」に到着した。

そこで,ついに雪舟「四季山水図」にご対面したわけである。

ほかにも国宝 古今和歌集 巻八(高野切)も展示されていた。毛利家のコレクションは本当にすごい。


  ◆   ◆   ◆


・・・毛利家のコレクションに驚嘆した後は再び毛利家本邸を見物して回る。

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↑これが2階から見た毛利氏庭園である。庭園の向こうに市内が一望できる。

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↑二階の広間である。

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↑二階の広間の電燈は和洋折衷の面白いデザインになっている。

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↑襖に描かれているのは毛利家の家紋の一つである「抱き沢潟(だきおもだか)」である。

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↑おなじみの家紋「一文字三つ星」「抱き沢潟」を組み合わせた衝立のデザイン。

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↑庭園には膨大な数のツワブキ(石蕗)が咲いていた。

ということで,念願の「四季山水図」に対面できただけでなく,毛利邸の凄さにも触れることができた。

ついでながら毛利邸見物で得た豆知識。

(1) 廃藩置県時の山口県(防長二国)の人口は82万人強だった(日本の人口に占める割合は今よりも大きかった)。
(2) 毛利家は明治新政府に70万両を進呈した(超大金持ち)。

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コメント

毛利博物館は収蔵品や建物もさることながら、お庭が大変に素晴らしいと聞いたことがあります。さすが大名家の本邸と言うべきでしょうか。

写真の石蕗の黄色が良いですね。この季節、もみじはまだでしたか?

投稿: 拾伍谷 | 2013.11.05 18:36

紅葉はまだまだでした。

山口県には毛利本家の毛利氏庭園(防府)と長府毛利家の毛利庭園(下関)の二つがあります。今回,防府に行ったことで,両毛利庭園をコンプリートしました。

今回の毛利氏庭園は広大すぎて,手入れが行き届かないところがありましたが,基本的には驚嘆するような庭園でした。

投稿: fukunan | 2013.11.06 00:39

六本木にも毛利氏庭園がありますね。
こちらは長府藩上屋敷跡で、赤穂浪士の一部がお預けになった場所でもありました。

投稿: 拾伍谷 | 2013.11.06 04:35

追記

六本木の毛利庭園って最近の開発で新しく造られたもので往時のお庭とは別物のようですね・・・

投稿: 拾伍谷 | 2013.11.06 21:09

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