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2013.09.08

安倍ちゃんの出席が五輪招致の勝因の一つ

東京五輪2020おめでとうございます。

その頃には50歳になっているかと思うとぞっとするけど。

今日は五輪招致成功に関する報道ばかりで,お腹がいっぱいになるほど勝因分析が繰り広げられているので,弊ブログがいろいろ書いてもあまり意味がないような気もするが,一応,勝因に関して海外メディアが言っていることを紹介してみる。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)では,「安全,信頼,日本だから」という3つの要因が勝因だとまとめている。

"Safe, Reliable Japan Helps Put Tokyo Olympic Bid Over The Top" (By Alexander Martin, Wall Street Journal, Sep. 8, 2013)

同記事によれば,IOCの次期会長と目されているトーマス・バッハ副会長をはじめ,IOCの委員たちは「安定性」を第一に考えているようだ。財政的あるいは政治的な安定性に関しては他の二つのライバル都市は東京に劣る。

もちろん,日本は大地震・津波・原発事故の三重苦に見舞われ,その影響を引きずっているのだが,東京自体は「安定性」に関してライバル都市たちと大きな違いを見せることに成功したようである。「日本だから」,「日本なら」という信頼感というかブランドというか,そういうものがIOC委員の間には共有されているようだ。


WSJではあまり触れていないが,安倍ちゃんの登場が五輪招致成功に効いていると考えるのが英国ガーディアン紙である:

"Tokyo wins race to host 2020 Olympic Games" Japanese capital beats Madrid and Istanbul after prime minister Shinzo Abe flew in to reassure voters over Fukushima (by Owen Gibson, the Guardian, Sep. 8, 2013)

安倍ちゃんがビシッと放射能漏れに対する懸念に答えたのがIOC委員たちを安心させ,勝利に結びついた,という話である。

放射能漏れに関しては国内外で議論が続いているので,本当に安心してよいかどうかは結論付けるのはまだ早いと思う。

しかし,「オリンピックを招致する」という目的の下では,招致する側の責任者が「よくわからない」等と言うわけにはいかない。そのへん,揺るがないで説明をした安倍ちゃんは,一国の指導者としての役割を見事にこなした。良いブレーンが付いているのだろうけど,前回首相だったころとは大違いである。


ハー・ロイヤル・ハイネス,プリンセス・タカマドの出席も重要である。気軽に出入りできる欧州王族と違い,なかなかこういう場には顔を出さない日本の皇族が登場するというのは,海外メディアにとっては驚きだったようだ。

また,英国紙だからだと思うが,高円宮妃殿下がケンブリッジで教育を受けたということに注目している。IOC委員の多くは欧州人である。欧州人にとっては欧州の名門大学での教育はポイントが高い。IOCは国際機関ではなく,貴族クラブなので,貴族のネットワークにつながっていることが大事である。それがわかっているからマドリードもフェリペ皇太子を担ぎ出したわけである。


先ほどのWSJの記事に戻るが,安倍ちゃんは招致決定後,さっそくツイッターで報告したそうである。ネットメディアへの対応も忘れない周到な安倍ちゃん。ツイッターで何か言うたびに五輪招致の足を引っ張り続けたイノセ知事とは大違いである。当分,人気は衰えないことだろう。野党は忘れ去られつつある。安倍ちゃんは日本の復興に貢献した大宰相との評価を受けるかも。

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