今度はチェンマイに行くわけで
明日,チェンマイに行くことになった。
全然実感がない。
考えてみれば,カンボジア,ラオス,カンボジア,ラオスとタイの周辺国を回り,マレーシア,インドネシア,マレーシア,インドネシアと赤道直下の国々を回り,東南アジア各国を相当な回数訪問したと思っていたのだが,肝心のタイに入国していないことが分かった。
つまり今回が初タイということになる。しかし,バンコクには寄らず,いきなり古都チェンマイ。
「百万の田と百万の象の帝国:失われたラオ人の帝国」という記事を前に書いたことがあるが,チェンマイはかつては「百万の田の国(ラーンナー)」の首都だった。
(ラーンサーン王国とラーンナー王国の勢力圏。赤い線は現在のラオス人民共和国の領域)
ラーンナーの王朝は現在のラオスの前身である「百万頭の象の国(ラーンサーン)」の王朝と姻戚関係にあった。
ラオスの首都,ヴィエンチャンを築いたセーターティラート王(1534~1572年)はラーンサーンおよびランナー両王国の王位を継いだ。
ひょっとしたらこの王の時にラーンサーンとランナーを合わせた巨大なラオ人の帝国が誕生した可能性もあったのだが,そうはならなかった。その事情は先の記事で述べたとおりである。
……というような歴史ロマンを感じさせる文章をかいておきながら,やはり明日にはチェンマイにいるだろうという実感がわかない。
緊張感がないのもどうかと思う。荷物も詰めてないし。
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